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短歌タイムカプセル-柳谷あゆみ 感想

書肆侃侃房 出版 東直子佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

柳谷あゆみ

 

終わらないクソゲーみたいな平坦な地平を小またで駆けて駆けて駆け

 

 面白い表現ですね。確かに平坦な地平はゲームだったらクソゲーかもですが、現実だと憧れますね!日本だと地平線とかまず見ないもんなぁ。翻訳者としてシリアの作家の翻訳をしているとプロフィールにあったし、歌集も『ダマスカスへ行く 前・後・途中』なので、シリアの風景なんでしょうか。

 今ネットで「ダマスカス」で画像検索したら、刃物が大量に引っかかって驚いた。「ダマスカス 地平」だと、砂漠でした。そうかー。短歌から勝手に草原をイメージしてましたが(多分RPGのフィールドのイメージ)、シリアなら砂漠ですね。

 

スと打てばスペインと出てエクセルよお前の中に雲があるかい

 

 この雲ってクラウドのこと?勝手にエクセルでも予測変換されてるけどなんじゃってこと?よく分からないのですが面白いです。よく分からないけど面白い歌って好きです。

 

 なんとなくとぼけた感じの歌が多いなって思いながら読んでいたら急に

 

ああ海が見えるじゃないか柳谷さん自殺しなくてよかったですね

 

って入っててものすごくどきっとしました。自殺しなくてよかったですよ。何があったのかは分かりませんが…。

 

 

電波とかクソだよ、マジで 午後十時誰もわたしを思い出さない (yuifall)

反射板 深海みたいな反射板 全部きれいにしたいね、すぐに (yuifall)