いろいろ感想を書いてみるブログ

短歌と洋楽和訳メインのブログで、海外ドラマ感想もあります

S3x07;I Kissed a Girl 感想

glee感想については注意書きを必ずご覧ください。

yuifall.hatenablog.com

 フィンはサンタナをかばってあげて、「今の君は本当の君じゃない」って言う。私もそう信じたいよ。確かにサンタナはビッチだけど、ここまで無差別に攻撃的な子じゃなかったと思う。

 前回あたりからフィンがNDを仕切りはじめ、テーマまで決めていい感じにリーダー感出てきましたね!「女の子のための女の子の歌」かぁ。そしてフィンが最初に歌わせるのがカートとブレインってところもいいし、この「Perfect」大好きです。

 カートはいじめられて辛い思いをしてきたけど、たった一人カミングアウトして闘ってきた人でもある。サンタナはきっと最初はカートなんて眼中になかっただろうし、gleeで一緒になってからも何かうざい男くらいにしか思ってなかったと思う。生きてた世界が違いすぎるもん。サンタナは美人でスタイルもよくて男にもモテて何でも思い通りになって毒舌吐き放題のチア部のスーパービッチで、カートはゲイでいじめられてて自殺寸前のglee部員ってとこからのスタートだもんね。

 でもサンタナは実際自分が同性愛の当事者になって、カートの強さに気づいて、この曲聴いて多分辛かったと思う。S1からずっとゲイいじりしてて、S2でダルトンの話聞いた時もゲイを馬鹿にした発言してたし、そういうのが今全部自分に返ってきてるから。

 2人はサンタナに「きみはそのままで完璧だよ」って歌ってくれてる。いつもはお互いに対して歌ってるのかもしれないけど、今はサンタナに。でも彼女はまだ受け入れられない。カミングアウトだってしたくないし、今まで馬鹿にしてきた、カートのいる世界に行くなんてぞっとする。でも自分のセクシャリティを否定することは自分だけじゃなくブリトニーを否定することにもなる。自分の心の中で唯一汚したくないブリトニーへの愛を否定することになる。すごい葛藤だよね。

 サンタナはここでは2人の気持ちを受け止めきれてないと思う。だけど、S6のWeddingでブリトニーが「あなたたちは私とサンタナにも居場所があるって教えてくれた。勇気をくれたよ」って言った時、この歌に込めた2人のメッセージはサンタナに届いてたって思いました。多分サンタナは自分を受け入れられるようになった過程を心の中ではずっと2人に、特にカートに感謝してるんじゃないかと思うんです。だからこそカートがブレインと別れてうじうじしてた時にあれだけキレたのかなと(笑)。

 

 この回一番好きなパフォーマンスは「I Kissed a Girl」です!女子最高!レズビアンっていうと、「本物の男を知らないからだ」系男って必ずまとわりついてくるんだろうなー。ここで女子がみんなで「お前なんか願い下げ!」って歌うのが最高でした。フィンがよかったねって顔して、男子(特にローリー笑)がみんなおおっ!ってなってる中、カートとブレインが動画撮ってんの笑えた。やっぱ何かずれてるよね、反応が(笑)。サンタナとレイチェルがリードボーカルなのもいい!途中でクインと抱き合うのも。みんながサンタナを愛してるって伝わってくる。

 

 あとはフィンが「きみは俺の初めての人だ。きみを大切にしたい」って言って歌ってくれる歌も好き。強制カミングアウトの原因を作ったのはサンタナ自身ともフィンともいえる微妙な状況ですけど、もう破滅に向かってるのは避けられなくて、フィンはどうにか手を尽くしてサンタナの心を救おうとしてる。「君を救えなかったら一生後悔する」って。フィン、パック、アーティなど、前にサンタナやブリトニーに恋してた男たちが2人のために歌うシーンとても好きです。

 

 サンタナはおばあちゃんに受け入れられなかったのはかわいそうだけど、今までいろんな人をずけずけ傷つけまくってきて、「だって本当のことだもん。自分に正直なだけ」って言い続けてきたのは多分この祖母の影響だろうし、これはちょっと仕方ないのかなって気もしてます。。残酷だけど全員に受け入れてもらえるわけじゃないよな。秘密の重さは違っても、確かに誰にでも秘密はあるよ。誰にも打ち明けないことが。サンタナはそれが今後の人生に深く関わることだったからこうなってしまったんだろうけど…。

 S6でブリトニーとスー先生の後押しもあって最後和解できてよかったと思う。もしかしたら現実はこうはいかないのかもしれないけど、せめてgleeの中だけでも家族に認められて祝福の中でBrittanaが結婚できてよかったって。

 

 ところでクインのサイコはいつ終わるのか?今回パックの振り方かっこいいと思ったのにシェルビーに拒否されたら結局クインのとこ行っちゃうのかい。でもパックがクインの心を救ってくれてよかったなー、と思いきや次回まで引っ張るわけですけど…。

 まあ、シェルビーも生徒とどうこうっていうのはちょっとね…。緊急事態に頼ったりさ…。パパがいなくて心細いのは分かるけど、その条件をクリアして子供を引き取ったんじゃないの?てか、前回パックにくらっとくるの分かるーって書いたけど、実際は高校生だしさ…。頼れねーよ(笑)。職ない男は無理やろ…。卒業してからだったらあるいはワンチャンあったのかしら。

 パックがまともに勉強してただけで全員がびびってんの笑えた。とはいえ二次方程式の解って中学生か!って感じですけど(笑)。これからいろんな葛藤を抱えながらパックが真人間になってく姿が愛おしいです。

 

 カートはほんっと報われないなー。一人だけまともなのに委員長選挙落ちちゃうし、不正は疑われるし、レイチェルは応援してるって言っても理由がめちゃくちゃ自分勝手だし(笑)。でもまあ、こういうキャラだよね(笑)。なんかまともだからかわいそうな感じしちゃうんだよなー。もともとはもっとコメディ系のうざいやつだったのに…。

 でもさー、アメリカの受験事情って分かんないけど、芸術系大学への受験ってそんなに内申重要なの?ボランティアでもしてれば?みたいな…。フィンがカートをかばってレイチェルを叱るのよかったです。ほんとに、フィンがカートの本物の兄弟で友達になっていくのが愛しいし大好き。

 あとはちょくちょくカートがブレインに頼ってる感じもかわいかった。校長に呼び出された時ブレインをすがるように見たり、不正疑惑掛けられた後も「ブレインを探さなきゃ」って言って、選挙負けた時も「これを願書に書くよ」って言って励ましてもらってて。ブレインはカートに頼られると嬉しい人だし…。

 REAL ELECTIONの方は順当にバートが勝ってよかったです(笑)。

 

yuifall.hatenablog.com

yuifall.hatenablog.com