いろいろ感想を書いてみるブログ

短歌と洋楽和訳メインのブログで、海外ドラマ感想もあります

S4x07;Dynamic Duets 感想

glee感想については注意書きを必ずご覧ください。

yuifall.hatenablog.com

 この回はギャグとシリアスが絶妙に入り混じっててよかったです。久しぶりに笑った。この回以降、というかS4はNDの主役が完全にブレインになってるよなー。

 

 カートがいなくなってからブレインの頭がどんどんおかしくなっていってて笑えます。自分で送り出しておきながら寂しくなると色んなクラブに入りまくって孤独を埋めようとし、挙句浮気し、別れたらもうテンパっちゃっててこのスーパーヒーロークラブって何なん??序盤からおかしすぎて笑いが止まらなかったです。

 これってアメコミかなんかのパロディなんでしょうか?スーパーマンもマーベルもスターウォーズも見ないので分からないのですが、

トロフィー盗まれる→PC置いてある→「リッチで言いたいことがあるやつの仕業だ!」→犯行声明(モザイクかかってるけどブレザーでもろバレ)→ダルトンへ→白猫を撫でる悪者→「男に興味はない」→ブレザー着せられて歌歌う→取り込まれる→「ダークサイドに落ちた…」→説得→デュエット→アメコミ風奪還

という一連の流れにめっちゃ笑った。そんでその間に絶妙に挟まるシリアスパートがまたね…。「この音楽室の全てが彼を思いださせる。僕らは最高のデュオだった。カートは僕のアンカーだった。もう彼はいない。僕は今さまよってるみたいだ」っていうブレインが切なすぎて…。もうマッキンリーにいる理由なんてないって気持ちも分かるよ。

 

 ウォブラーズと歌った「My Dark Side」もよかったです。「誰にだって駄目な部分はある、それでも愛してくれる?そばにいてくれる?」っていうのはもちろんウォブラーズはどんなブレインも受け入れるよsongなんだろうけど、ブレインは多分カートに向かって歌ってるんだよね。でもカートは応えてくれなくて、応えてくれるのはサム。「確かにカートを裏切ったのはよくないよ、でもきみはいい奴だ。みんな分かってる。ここがきみの居場所だ」って。

 それでサムを好きになっちゃうの分からんでもないけどさー、それって友達だから言えるんだよ!!友達だったら、多少浮気したって寂しかったんだよねって許してあげられるよ。恋人だから許せないんだよ。ブレインはサムといいカロフスキーといい、友情と愛情を混同しがちな感じします(まーでもカートと違って友達が男だからしょうがないのかな。カートは友達が女子だから勘違いしようがないっていうか…)。

 誰にだってだめな部分はあるけど、許せるかどうかは価値観や関係性によって大きく変わるでしょう。同じことしてても友達と恋人じゃ受け入れられる範囲が違うよ。チャラ系の友達いるけど、彼らはイケメンで女子みんなに優しいしノリもいいから話してると楽しいしいい気分になるけど絶対に付き合いたくはないじゃないですか。恋人だったら嫌だもん。

 でも、逆に、友達だからこそ許してあげられるんだよなー。友達だからこそ、欲しい言葉をかけてあげられるのかもと思います。ここのサムはとても好きでした。彼のおかげでブレインは新たなデュエット相手が見つかって、他の4年生やみんなとも本当の友情を築けて、本当の意味でNDの仲間になってくんだよね。

 最後サムと2人で歌って、みんなでペンキ塗ってるシーンがすごく好きで。あー、高校生だなって…。なんかブレインって見た目が大人だしさ笑(仕方ないよね、中の人大人だし)、やってることもアダルトで(飛び出す言葉はキラーチューンだし、パフォーマンスは一流だし、浮気でいきなり寝るし、プロポーズはするし…)、どうも高校生っぽくないシーンが多いので、こういう瞬間見ると嬉しいです。ブリトニーがほっぺにキスするのも好き!何気にブレインとブリトニーの絡み好きなんだよなー。逆にカートとサンタナにも萌えるけど笑。今回音楽室にブレインがいないことにブリトニーが気付くのよかったわ。

 

 Blam相変わらず大好きだ。「カートになにしたの」って聞かれたブレインが、「彼は運命の相手じゃないのかも、もう彼の人生に僕はいないのかもって思った。でも最悪なことに、裏切った直後に気付いたんだ。彼しかいないって」って言って、「僕は世界中で誰よりも愛する相手を裏切った。彼は二度と僕を信じないし許さないだろう。自分は最低な人間だって思いが頭から消えないんだ」って本当に辛そうで胸が痛くなったとき、サムが「自分を…、えーと、何だっけ、自分を悪く言うことって」「…」「…」「…卑下する?」「そうだ、卑下するのはやめろよ!」っていきなりギャグになって笑ったわ。サムってバカでいいやつでかわいいな。

 サムが最初来た時もデュエットの課題で、カートに誘われて断らなかったんだよね。「きみってちょっと怖いよ」とか言ってたけど引き受けて。「あいつとデュエットなんかしたらいじめられる」ってフィンに言われても「でも約束したし」って。結局カートが引き下がってデュエットはしなかったけど、サムっていい奴だなと思ったもん。そんで今のフィンだったらこんなこと言わないよなー。ほんとフィンは変わったわ。

 

 ブレインはカートとしかしたことがなかったから、他の人としてみたら同じ気持ちを持てるかもって期待したのかな。。でも「やっぱり彼じゃなきゃ駄目だった」って。まぁそれは分からなくもないっていうか、好きでもない相手としたって賢者タイムに突入した瞬間我に返りそうですよね(笑)。やっぱりパパの言う通り、心の結びつきがないと一瞬の快楽で終わってしまうもん。しかし相手からしてみたらとんだやり逃げ野郎だよな…。カートにもですけどその相手にもとことん不誠実では??まだ好奇心でサンタナとやったフィンの方がマシかもしれません。。

 でもサムとのこの会話、ブレインのぼろぼろ具合とそれを全く隠さずさらけ出すあたり、まさにMaroon5のMiseryだよー!

「傷は見た目より深い、きみは隠したらいい、僕はそのままだ。きみじゃなきゃ駄目なのに、どうして応えてくれないの。沈黙が僕を苦しめる。きみは僕を信じられないって言うよ。僕は眠れず朝を待つ。きみがいないから僕は悲惨なんだ。いつか必ずきみを取り戻す」

 

 ウォブラーズのハンターの「男に興味ない」発言も笑いました。ウォブラーズ、ゲイの被害受けすぎ。

ゲイに偏見ないという理由でブレイン転校してくる→リードボーカルに→同じ理由でカート転校してくる→地区大会前に転校してきて州大会が始まるまでの短い期間でカップル成立→勝手に(ではないけど、意図的に)曲目をデュエットにし、練習と称して学内でいちゃつく→挙句試合に負ける→カートマッキンリーに戻る→なぜかブレインを連れて行ってしまいリードボーカル不在に→セバスチャンがリードボーカルに→ゲイの三角関係で揉めに揉めて最終的に傷害事件に発展

って、ウォブラーズ被害者過ぎない???でもマッキンリーはマッキンリーで男女問わず恋愛沙汰で揉めまくりだし、ウォブラーズも学外女子と揉めまくっててゲイ事件は実は気にするほどでもないのかもしれませんが(笑)。やー、でもリードボーカルだぜ?レイチェルがジェシーと付き合ってヴォーカルアドレナリンに行っちゃうくらいの事件じゃないですか?これで偏見ゼロでいられるとかダルトンマジ尊敬です。

 

yuifall.hatenablog.com

フィンとブレインの会話(一部)直訳↓

Dude, no, no, you belong here, with us, okay?

(なあ、ダメだよ、お前は俺たちと一緒でここの人間だ、いいか?)

Does this have to do with Kurt?

(これはカートと関係あるのか?)

Everything in this room reminds me of him.

(この部屋の全てが僕に彼を思いださせる)

We were a dynamic duo in here.Kurt was my anchor, Finn, and now that he's gone, I just I feel like I'm floating.

(僕たちはここでdynamic duo(素敵な2人組みたいな?)だった。カートは僕の錨だった、フィン、そして今彼は行ってしまった。僕はただ自分が漂っているみたいに感じる)

And you, you need a team that's gonna gel.

(そしてきみは、きみはチームを一つにする必要がある)

Yes.Absolutely.We need a team with a lot of gel.

(そうだ、まさに。俺たちはもっと団結する必要がある)

And you're, like, the biggest part of that.

(そして君が、その最も重要な役割なんだ)

I'm sorry, Finn, but the Warblers are my birthright and my destiny.

(すまない、フィン。でもウォブラーズが僕の居場所で運命なんだ)

 

サムとブレインの会話(一部)直訳↓

Stop, okay? You've been beating yourself up for, like, weeks since you and Kurt broke up.

(やめろよ、いいか?お前はカートと別れて以来ずっと自分を罰し続けてる)

But going back to Dalton? You told Finn it was 'cause you feel more at home there.

(でもダルトンに戻るって?お前はフィンにダルトンの方が自分に合うように感じるって言ったんだろ)

If you ask me, it's just another way to punish yourself.

(俺に言わせてもらえれば、それはただ単に自分を罰する別の方法に過ぎないよ)

And for what? What did you do, exactly?

(何のためなんだ?お前は正確には何をやったんだ?)

It was a guy that friended me on Facebook.

(それはフェイスブックで知り合った相手だった)

I went over to his place because it felt like Kurt was moving on with his life and I wasn't a part of it.

(僕が彼の家へ行ったのは、カートが行ってしまって僕はもうそこにはいないと感じたからだ)

And I got to thinking that maybe Kurt and I weren't meant for each other.

(そして僕は、もしかしたらカートと僕は運命の相手じゃないのかもって感じるようになった)

That we weren't supposed to spend the rest of our lives together.

(残りの人生を一緒に過ごす相手じゃないのかもって)

But the horrible thing is, right after I did it I knew that we were.

(でも最低なことに、僕はやってしまった直後にやっぱりそうだって気付いたんだ)

Dude, you got to tell Kurt that.

(なあ、お前はカートにそれを言うべきだ)

What, you think I haven't told him that? You think I haven't tried?

(何?きみは僕が彼にそれを言わなかったと思うのか?言おうとしなかったと?)

Calm down.It's okay.

(落ち着け、大丈夫だ)

No, it's not okay, Sam, 'cause I cheated on the one person that I love more than anything in this world.

(いや、大丈夫じゃない、サム、僕はこの世界で何よりも愛する一人の人を裏切った)

I hurt him, so of course he's not gonna trust me.He's never gonna forgive me.

(僕は彼を傷つけ、だから当然彼はもう僕を信じないだろう。二度と僕を許さないだろう)

Even if he doesn't, you got to forgive yourself.

(もし彼が許さないとしても、お前は自分を許さないと)

You got to stop What's-what's the word when you make someone into a villain? Uh

(お前は自分を、えーと、自分を悪者にするっていう時どんな言葉を使うっけ?あー)

Villainize?

(Villanize?→まさに自分を「悪党」にする、という意味の英単語ですが、吹き替えでは「卑下する」ってなってましたね)

Yeah, you got to stop villainizing yourself.

(そうだ。お前はvillanizingするのはやめろよ!)

Yeah, you hurt Kurt; That wasn't cool.So you're trying to make it right.

(お前はカートを傷つけた、確かによくないよ。だからよくしようとしてる)

But exiling yourself to Dalton won't fix anything.

(でも自分をダルトンに追放することは何もよくしない)

I just want to stop feeling like I'm a bad person.

(僕はただ、自分が悪い人間だって感じるのをやめたいんだ)

You're not.You're one of the good guys.And I got a whole glee club that agrees with me.

(悪いやつじゃない。お前はいい奴だよ。そしてグリーのみんなが俺に同意するよ)