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S4x06;Glease 感想

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yuifall.hatenablog.com

 E5とE6はKlaineの出番少なくてちょっと残念なのですが、男子と女子に分かれてやるパフォーマンス好きだったー。特に男の子の、整備工場でのパフォーマンスがかっこいい!グリースってミュージカル見たことないのですが、舞台は50年代なの??服装とか髪型とかレトロでかわいいー。まあ、サンタナはちょっとはまりすぎっつーかド迫力だったけど笑。ミュージカルのこと知ってたらもっと楽しめたのになー。キャラが分からんもん。

 

 キティとマーリーには相変わらずイライラがすごい。キティはサンタナと違ってモラハラ臭がすごいし、マーリーはどこがいいか分からんし。S4見返すとライダーは結構いいキャラで、バカっぽくないのに何もかもうまくいかなくて、実は学習障害で、あと子供のころのトラウマもあって、っていう背景がそれなりに生きてるのかなって気がするのですが、この人といいジェイクといいどうも薄っぺらく感じるのは魅力が全く分からないマーリーに夢中になるとこ。どこがよくてあんなに心惹かれんの??

 S4見て分かったのは、S1~S3が面白かったのはレイチェルやカートみたいな濃いキャラが人気者に報われない片思いしながら頑張ってるとこだったんだよなと。マーリーはキャラも薄いし、歌うまくて可愛くて痩せてるのに異様に自信ないし、いきなりモテモテだし、お前は少女漫画のヒロインかと。一体誰が彼女に共感するわけ?キティにいじめられてしゅんってなってるの見るたびイラつくわ。レイチェルやカートがサンタナに罵倒されててんの見てもあんまりそうは思わなかったんだけど…。

 

 あとはスー先生がユニークのリゾにあれほどこだわる理由が分からん。カートへのいじめの件があったから過敏になってんのか、単なるND潰しの一環なだけなのか。フィンはよかったです。

 てか赤ちゃんのこともさー、障害持ってるのは事実なわけで、完璧じゃない人の気持ちを分かってくれると思ってた、ってフィンが言うのは差別とは違うのではないだろうか?あれを侮辱と捉えるのは考えすぎな気もするんだけど…。だってそもそもこの人って姉がダウン症で、ダウン症ベッキーを明らかに贔屓してて、それだって差別じゃないの?正直ベッキーに関してはサンタナの言う「私は人を染色体の数じゃなくてウザいかどうかで判断するわよ」ってのが一番理解できるし、私的にはベッキーはウザい。そしてスーは明らかに差別してると思う。だからフィンの発言にあれほど怒った理由が分からないし、自分は人を差別しておいて人には言われたくないっていうのはおかしいと思うわ。glee全体を見てて、ベッキーに関する周囲のスタンスだけどうしても理解しかねるんだよな…。

 そんでフィンは謝って、スーは許さなくて、でもフィンは「僕は謝ったし許すかどうかはあなたの自由だ」って言う。この人、S1と比べて本当に大人になったなーと。

 関係ないかもだけど、謝ったし許すかどうかは自由、っていうのは、多分ブレインとカートにも言えるんだよね。このE6ではカートは許せずにいる。「関係性は信頼で成り立ってる。僕はきみを信じられない」って言って拒絶する。でも、次のE7で、「まだ許せないけど信じるよ」って言う。そしてS5では「信頼は選択だ、僕は何があってもきみを信じて愛するって決めたよ」って言う。こうやって、みんな、時間を積み重ねてどんどん変わっていくんだなーと感じた瞬間でした。

 

 リゾに話を戻すと、別に高校生の劇なんだし競合もいないんだから好きな役やらせたら?って思いますけどね…。シカゴでは女装はよくてオハイオでは駄目なの?じゃあ東京では男子がリゾをやってもよくて青森では駄目なの??そういう問題??まあマッキンリーの民度が低すぎることは否定できませんが笑。そういえばS3で「Summer Nights」やったときリゾはカートでしたよね♡

 

 カートとレイチェルが2人でオハイオに戻ってくるエピソードが好きです。カートはティナと連絡取り合ってて、多分ね、ブレインのことまだ好きというか気になってるからティナに探り入れてんだよね。で、行きたがってる。カートってあの上目遣いのぶりっ子顔、レイチェルにも使うんですね笑。レイチェルに効果があるかはさておき笑、甘えられる相手にしかしない仕草なんだな。ガチでキレるのもレイチェルとブレインだけだし、この2人はカートにとって特別なんだろうなーと。そんで普通に「元カレ」って言うのもよかったよね。NYではセクシャリティを隠さなくていいんだなー。よかったね。ライマにはめっちゃおしゃれして行って、すごい綺麗だし…。

 ブレインはパフォーマンスの時カートをちらちら見てて、切なかった。パフォーマンスが駄目にならないぎりぎりのラインでカートへの気持ちを表してて、ダレン・クリスの演技すごいと思いました…。そしてこのなんてことないシーンをフルにやるあたり作製側のブレインへの愛が感じられて笑う。

 最後、サンディとダニーのシーンが途中から旧NDのメンバーに代わって、フィンチェル、クレイン、ブリタナ、マイク&ティナになってて、懐かしいなーと思いつつもやっぱりずっとこれじゃあな…って気も正直しました。ラブコメだし笑、ずっと同じメンバーで愛し合ってたら話が進まないですね!いや、めっちゃしっくりきちゃうんですが、もっと波乱万丈でもいいよ??

 特にカートはガチで他の誰かと付き合うべきだったと私はいつも思ってます。アダムとかウォルターとか数か月いちゃついただけで終わったもんね…。世界一の大都会NYで他の男と付き合って、それでもブレインがいい!って気概を見せてほしかったのよねー。何かその辺がどうも不完全燃焼です。

 

 E5とE6のエピソード見てて、フィンはやっぱり地元のヒーローっつうか、バートの跡継ぎ(工場のって意味じゃなくて精神的に)がぴったりだと思ったんだよ。バートって地元でお店やってて、ウエストサイドストーリーの時にはすぐスポンサーを集めたし議員には当選したしとにかく地元では太いパイプを持ってて、おそらくみんなに信頼されてる。フィンも同じように、多分教師をやってglee部員を育てながら地元で信頼される存在になる、っていうキャラクターなんだと思う。

 だから好きなんだけど、でもFinchel的目線で言うと、レイチェルと釣り合うかっていうのはよく分からない。レイチェルはブロードウェイのスターになる人じゃないですか。10億人に1人のスターに。この2人が将来釣り合う存在でいられるかっていうのは正直よく分かりません。だからこそS3~S4ではフィンの葛藤があったんだよね。

 一方でKlaineは、カートは〇万人に一人のスターとかではなくてもっとユニークな存在で、世界に一人しかいない人なんだと思う。本人はそれで苦しんでるけど、それを一番分かって応援してるのがブレインとバートとレイチェルなのかと。だからブレインはカートの才能を愛してて、しかも彼自身もパフォーマーとしての才能があって、NYで輝ける存在だよね。というか現時点でいうとカートよりも大衆に受け入れられやすい、分かりやすい「うまさ」を持ってる。だからカートは地元を離れても、ブレインみたいな人はいないって気づくはず。

 なのでこの2組は方向性が全然違ってて、Finchelは、フィンの魅力をレイチェルがオンリーワンとして受け止め続けていくかどうかってところに重みがあると思う。世界で輝くスターじゃなくても彼は特別な人だって。一方でKlaineは、ブレインがカートをオンリーワンとして受け止め続けていくのは間違いない気がするので、カートがやっぱりブレインが一番!って思えるかが大きいと思うんだよなー。だからこそ、他の誰かとガチで付き合って、それでもやっぱり彼が好きっていう展開にしてほしかったんです。彼しか知らないから彼にこだわるっていうんじゃなく。

 

 まあKlaineはおいといて、フィンはS3後半からレイチェルに依存しがちな感じだったので、ここで一度離れて男になるべき。そういう意味でE5E6はよかったと思います。