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04x11 - If-Then-Else 感想

 POI感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 この回はすごい。すごいエピソードでした。マシン視点か…。めちゃくちゃ面白かったし、泣いた。

 If-Then-Elseはいずれもプログラミングの時に使われる基本的な条件分岐、制御構造です。マシンがIf-Then-Elseでシミュレーションをしながら全員が生き残る道を探る合間に、フィンチがマシンにチェスを教えるフラッシュバックが重なります。フィンチがかつてIf-Then-Elseで設定したプログラムが今必死で働いている、という、なんか宇宙の神秘を感じたよ…。

 

 こういう、「選ばなかった未来」みたいなストーリー、ある一点に戻って少しずつ違うシナリオを繰り返すストーリーは割とよくあると思うのですが、POIではフィンチがマシンを作り(If-Then-Else)、マシンがフィンチの未来をシミュレーションする(If-Then-Else)、という、「かつて自分が多くの分岐文をコードしたAIが今そのコードに従って自分の未来をシミュレーションする」二重構造が面白いなと思います。

 

 サマリタンが株価暴落からの世界恐慌をきっかけに世界を支配しようとしていることに気づいたマシンチームは、株価の暴落を食い止めるソフトウェアをインストールするために証券取引所に忍び込みます(全然関係ないけど、エレベーターに乗り込むときのリース、フィンチと距離近すぎん??)。

 でも、それはサマリタンの罠だった。証券取引所はロックダウンされ、閉じ込められた内部でマシンチームは

・第一目標;全員の脱出(補助目標として電力復旧)

・第二目標;株価回復(ソフトウェアのインストール)

をかけて戦うことになります。メンバーはルート、フィンチ、リース、ファスコの4人。ショウは内部には入らず、証券取引所のサーバールームの暗証番号を知っている人物と接触して聞き出す役割を担います。

 サマリタンの工作員に追い詰められて絶体絶命になったところで、フィンチが「戦略を考えなくては」と言います(この回の日本語タイトルは「戦略」)。ルートが「手を貸して」とマシンに頼み、リースが「マシンは何をもたついている」と。資産全滅まで残り13秒、フィンチが「きっと何か考えている」と言ったところで、画面がスローモーションになります。マシンは人間が想像もできない速度で計算している。1秒の間に無数の戦略を考える様子が象徴的に描写されます。

 

 この演出すごく面白くて、もともとS1E1でリースがギャングの膝撃ちまくるシーンでスローモーションを使おう、という案があったみたいなんです。でも、「リースの動きを遅くするのは違う」「むしろもっと早く、誰よりも早く予測できない行動をするのがリース」という意図でスローモーションは使わなかったとか。それが、ここで使われます。マシンにとっては1秒は人間よりもはるかに長い。人間が瞬きをするわずかな間に、何十万通りものシミュレーションが行われます。

 

 最初に提示されるのはOption 336,742。ルートとフィンチがサーバールームへ向かい、リースとファスコが退路を確保する戦略です。ぱっと見妥当に思える人選ですよね。シミュレーションでは、外にいるショウの行動も含めて、いくつかの重要な分岐点がありました。

・ルートとフィンチは廊下でドガの絵を目撃。フィンチは素通りできず立ち止まる。「ドガ。本物だよ。素晴らしいな」。こんな時に、と咎めるような目を向けるルートに、「絵も楽しめないならどこに世界を救う価値がある?」と尋ねるフィンチ。でもその後サマリタンの工作員に絵が撃たれてしまい、フィンチは失望を隠せない。

・2人はサマリタンの工作員に見つかり、グリアに通報される。(その直前にルートが撃った?その辺はよく分からない)

・ルートは工作員を片付けますが、フィンチが彼らの通信を切ってしまう。そのため、グリアに居場所がバレることになる。

・ファスコとリースはサマリタンの工作員に挟み撃ちされ、絶体絶命に。

・ショウは同じ地下鉄に乗りあわせた男が爆弾ベストを巻いて自爆テロをしようとしており、説得に失敗して彼を射殺、逮捕される。

(これってサマリタンがわざと「有用」番号無視してこの状況を招いたってことだよね?)

・ショウが暗証番号を聞き出せなかったので、ルートとフィンチはサーバールームのテンキーを破壊して侵入し、居合わせた人を撃つことに。その時1人に逃げられ、応援を呼ばれる。

・サマリタンの工作員がすぐにサーバールームに到着、フィンチが撃ち殺される。絶望の目で監視カメラを見上げるルート。

(多分、リースとファスコの死も時間の問題)

 ルートの目線が、「なぜこんな戦略を?」とマシンを責めているように見えて心が痛みました…。

 ここで第二目標失敗、管理者死亡(第一目標も失敗)の結果でオプションが破棄され、次の戦略にうつります。

 

 次に提示されるのはOption 506,738。今度はリースとファスコがサーバールームへ、ルートとフィンチが退路確保へ。リースとファスコは「ソフトウェアのインストールは荷が重い」と文句を言いますが、ルート&フィンチで失敗しているのでマシンは強行します。

・リースとファスコはドガの絵には気づかない。撃たれるのを見るが、特にリアクションはなし。

・グリアから工作員への通信に「問題ありません」とファスコが応答し、フィンチとルートの廊下での挟み撃ちは回避される。

・フィンチとルートは発電機を発見。ルートはエレベーターの制御を解除するために消防用の斧を手に入れる。

 ここの2人の会話面白い。

 

Harold, you of all people should know there's more than one way to skin a cat.

ハロルド、他の人はともかくあなたは知ってなきゃ。物事を解決する方法は一つじゃないの

I feel sorry for the cat.

(ルートのskin a catに対して)猫に悪いな

 

 ここまでは先ほどのシミュレーションよりもよい結果に思えます。しかし、

・ショウは結局爆弾男の説得に失敗して彼を射殺、逮捕される

・ショウから暗証番号を聞き出せなかったリースとファスコはサーバールームのテンキーを破壊して侵入し、居合わせた人を撃つことに。一人に逃げられ、応援を呼ばれる。

・ファスコがソフトウェアをインストールしようとするが、コード入力にもたついている間にサマリタンの工作員が到着。

・リースは「ヒーローは一人でいい」とファスコをサーバールームから締め出し、コード入力を続けようとして撃たれ、最後は手榴弾でサマリタンの工作員ランバート含む)を道連れに自爆して死亡する。

 ここで巻き戻るかと思いきや、シミュレーションは更に進行します。

・ルートは壁を破壊し、エレベーターをロックしているワイヤーを発見。

 ルートは振り返り、突然ショウとの会話が始まります。

 

Hey, sweetie, you busy?

ねえ、スウィーティー。今忙しい?

A little. Skip the verbal foreplay, Root.

ちょっとね。口頭の前戯は飛ばしてくれる、ルート

Why you calling?

なんでかけてきた?

Can't a couple of gals take a little break from work to catch up?

仕事の合間にちょっとだけ休んで女子トークしちゃダメ?

I've been arrested and you're fighting an AI apocalypse so, no, we don't have time to catch up.

あたしは逮捕されてるし、あんたはAI戦争の真っ最中。ダメ。そんな暇ないよ

Well, there's no need to be rude.

そんな風に冷たくしないでよ

I am not having this conversation right now.

今こんな話したくない

There's no time like the present, Sameen.

今しかないわ、サミーン

Why are you so afraid to talk about your feelings?

どうしてあなたの気持ちについて話すのを怖がるの?

Feelings? I'm a sociopath. I don't have feelings.

気持ち?あたしはソシオパスだよ。感情なんてない

And I'm a reformed killer for hire.

そして私は更生した元殺し屋

We're perfect for each other. You're gonna figure that out someday.

私たち、完璧にお似合いだわ。あなたもいつか分かる

Root, if you and I were the last two people on the face of this planet--

ルート、もしあんたとあたしがこの惑星の上にいる最後の2人の人間になったら…

An increasingly plausible scenario given Samaritan's plans.

サマリタンの計画が実現すれば、そんなシナリオもありうるわ

Fine. Maybe someday, when Samaritan wipes everyone out... we can talk about it.

そう。だからもしかして、サマリタンが全員を消し去ったら…、そのこと話し合おうか

You're saying maybe someday?

つまり、いつか、ってこと?

Yeah, sure, Root. Maybe someday. Is that good enough for you?

そうだよ、ルート。いつか。これでいい?

Yes, Sameen. That's good enough for me.

ええ、サミーン。それで十分よ

 

 振り向いたルートの視線の先にいたのはマルティーヌ。壁に向き直ってワイヤーを切ろうとするルートは後ろから撃ち殺されます。

 

 最初、なんでリースが死んでいるのにシミュレーションが進行しているのか、突然ルートとショウがいちゃつき始めたのか分からなかった。でも、ルートの目線の先が見えた瞬間鳥肌が立って涙が出ました。最後だから、ショウと話したかったんだ。「世界で2人きりになったら、いつかね」「サミーン、それで十分よ」このシーン思い出すだけで泣ける…。

 このシミュレーションも、第二目標失敗、アナログインターフェイス死亡、第一資産死亡(第一目標も失敗)、で巻き戻ります。

(てかこの状況ならフィンチも死んでるよね??)

 

 最後の戦略は、Option 833,333。全員でサーバールームに向かい、その後全員で退路を確保する戦略です。

 いきなりファスコがルートにキスし、「何でキスしたの?」と聞いたルートに「いいだろ?シミュレーションだぞ」と答えます。もう3度目だからシミュレーションであること前提でちょっとしたお遊びが入ってきました…。マシン、こんな可能性も想定してんの??どうせだったらフィンチとルートのキスシーンとか見たかったなー。そして数秒の間に何十万通りも可能性があるなら、どっかのパラレルワールドでは(妄想)。まあ、そんな高望みはしてませんが…。

 ともかく、全員で同じ方向へ。

・フィンチはドガの絵に気づくが、その後絵は撃たれてしまう。

・グリアから工作員への通信のシーンはなかったが、おそらく躱したものと思われる。

・ショウは爆弾男の説得に成功、暗証番号を聞き出す。

・テンキーに暗証番号を入力し、誰も撃つことなくサーバールームに侵入成功(追手も来ない)。

 ここで時間が少なくなってきて、シミュレーションが簡略化されます。具体的には、各自の台詞が本当の台詞じゃなくて雰囲気に置き換わります(笑)。

 リースがサーバールームの人に銃を突きつけながら「冷たくサディスティックな警告をする」、ファスコが「システムに侵入するのにかかる時間について自虐的に問う」、ルートが「面白く、洞察に富んだ返答をする」、フィンチが「やや興奮したように任務完了を宣言する」って感じ。その後も

フィンチ「紳士的に次の行動を促す」ルート「愛情に満ちた挨拶」ショウ「挨拶」ルート「見え透いた会話の根拠」ショウ「迷惑そうに言外の意図をはねのけようとする」ルート「あからさまな好意」ショウ「敵意のある言葉で気まずさをごまかす」ルート「ふざけて小粋に電話を切る」

みたいな感じで笑える。マシンはこの人たちのことこんな風に思ってるんですね。

・4人で発電機を発見、フィンチがそれを復旧している間にファスコがエレベーターのワイヤーを発見。そこで追手近づいてきたことをルートが悟る。

・フィンチは発電機の復旧に成功、エレベーターを止めているワイヤーを切り、脱出するためにエレベーターに向かう。

 ここでサマリタンの工作員に見つかり、銃撃戦に。生存確率は全員2%台、第一目標である全員での脱出に失敗する可能性は97%。でも、少なくとも誰も死亡はしておらず、第二目標は達成されている。時間切れになり、マシンはこの戦略を選択します。

 

 ここから現実の時系列に戻ります。現実がシミュレーションと微妙に違うのがまた面白いです。

・ファスコからルートへのキスはなし(そりゃそうか)。

・二手に分かれなくていいのか?マシンが何か見落としているのでは?という疑問が挟まれる。二手に分かれる作戦はダメだったんだよね…。

・フィンチはドガの絵に気づく。ルートが絵を外して床に置き、撃たれるのを回避する。「もし私たちが絵も楽しめなかったら、ハリー、世界を守る楽しみもないわよね」と、ルートがフィンチに言う。

(つまり、ルートはマシンのシミュレーションの一部を一緒に見ていた?あと、シミュレーションでこうなっていなかったのは、人間がどれほど芸術品に価値を見出しているのかマシンがまだ完全には理解していないということなのかも)

・グリアから工作員への通信のシーンはなかったが、おそらく躱したものと思われる。

・ショウは爆弾男の説得に成功、暗証番号を聞き出す。

・テンキーに暗証番号を入力し、誰も撃つことなくサーバールームに侵入成功(追手も来ない)。

・この後詳しい状況は描写されないが、ソフトウェアのインストールに成功したっぽい。この後ルートとショウが会話したシーンはシミュレーションと違って現実では存在しなかったか、単に描写されなかった。

・発電機の復旧作業へ。この時のルートとフィンチの会話、ルートとファスコの会話もシミュレーションとは微妙に違う。

・シミュレーションと同様、サマリタンの工作員に見つかり全員の生存確率が3%未満に。一人だけ武装していない棒立ちのフィンチをかばってリースが撃たれる(このシーン、リースが撃たれてんのにめちゃ萌えてしまってすみません。「フィンチ!」って叫んでS1E10以来の身体接触が…)。

 リースが倒れたことで全員の生存確率が1%台まで下がります。ルートも撃たれ、死を覚悟してショウに電話をします。

 

Hey, sweetie, you busy?

ねえ、スウィーティー。今忙しい?

A little. Skip the verbal foreplay, Root.

ちょっとね。口頭の前戯は飛ばしてくれる、ルート

Why you calling?

なんでかけてきた?

Can't a couple of gals take a little break from work to catch up?

仕事の合間にちょっとだけ休んで女子トークしちゃダメ?

No, we don't have time to catch up.

ダメ。そんな暇ないよ

 

 死を目前にしたルートのOption 506,738と同じ会話が繰り広げられますが、その時目の前にショウが現れます。全員の生存確率が22%まで上昇。希望が見えてきました。

 

 さて、マシンのシミュレーションの合間に、かつてフィンチがマシンを教育していた際、チェスで対戦したフラッシュバックが入ります。初めてチェスをしたとき、マシンは最初の一手をなかなか打てなかった。最初の一手には無限の可能性があり、その先が読み切れないからです。フィンチは「後で間違いは正せる。やってみなさい」と促します。

 その後何度か対局をする様子が描かれます。マシンは色んな戦略を取ってくる。一秒で何手もをシミュレーションし、あらゆる可能性を検討します。マシンは「クイーン」を好んでいる。最も強いからです。フィンチはそれを逆手に取ります。

 

You have to be careful though.

慎重にしなくてはいけないよ

Because in chess, the more powerful a piece is, the more useful they are.

チェスでは、駒に力があればあるほど、それは色々な使い方ができる

Not just for winning...but to be used for sacrifice.

ただ勝つためだけではなく…、犠牲にするためにも使える

As a trick.

トリックとして

 

 ショウがどうなるか知っていたので、最初、マシンのシミュレーションにおいてショウを「クイーン」に見立てているんだと思ってこのフラッシュバックを見ていました。証券取引所の外で活躍し、最後は戻ってきて闘い、全員の生存確率を上げるショウ。縦横無尽に動き回る最強の駒、「クイーン」なんだと思ってた。

 でも、フラッシュバックの最後、フィンチはマシンにこう教えます。「チェスはただのゲームだ。人間は駒ではない。人の命に優劣はない。犠牲にしていい命などない。世界をチェスに喩えるな」

 つまり、マシンは「クイーン」ショウを犠牲にしてサマリタンを欺き、勝つためにあのシナリオを選んだのではない。実際に選択されたOption 833,333は誰かを犠牲にして目標を達成するシナリオではなく、誰一人死なないが全員の生存率が3%を切る戦略でした。

 

 ショウがやってくることを、マシンは予測できなかったのだろうか。少なくとも80万通りのシミュレーションの中にショウがやってくるシーンはなかったのだと思う。ショウはおそらく、マシンの予想外の行動に出た。そして全員を逃がし、自分は犠牲になります。

 撃たれて倒れたリースを支え、フィンチとファスコはエレベーターに乗り込みます。ショウとルートの2人はサマリタンの工作員と銃撃戦になります。

 

We're so good at this together.

私たちって一緒にいるのがお似合いよ

You're gonna realize that some day.

あなたもいつか分かる

Root, no offense... you're hot.

ルート、悪くとらないで…、あんたはいい女だよ

You're good with a gun.

それに銃撃もうまい

Those are two qualities I greatly admire.

この2つはあたしにとってポイント高いね

But you and me together would be like a four alarm fire in an oil refinery.

でもあたしとあんたが一緒にいるのは、大火事の石油精製所みたいなもの

Sounds cozy.               

居心地よさそう

I'm out of ammo, Shaw.

弾切れよ、ショウ

We need to go. Might not get a second chance.

行かなくては。二度目のチャンスはないだろう

Second chances are overrated, Harold.

二度目のチャンスはいつもないよ、ハロルド

 

 エレベーターは動きません。壁にある制御システムを押さなくてはならないことが分かる。フィンチは丸腰だし、そもそもフィンチを犠牲にするという選択肢はチームにはない。また、マシンのことを知らないファスコを闘いの犠牲にするわけにはいかない(息子もいるし)。リースは戦闘不能で、ルートは弾切れです。サマリタンに身分がバレ、外に出られなくなったショウ。自分しかいないと思ったのだろう。自分を犠牲にし、ルートの静止を振り切ってエレベーターのシャッターを閉め、制御システムのボタンを押しに向かいます。ルートに最後のキスをして。

 この時、世界に2人だけだったのかもしれない。

 

 今回ルート&ショウの会話よすぎない??

「あんたとあたしじゃ、製油所に火を放つようなもの」

「世界に2人だけになったら…」もよかったし、最後の会話も…。泣きました。

 ショウは撃たれ、倒れます。マシンにも有効な手が思いつかない。ショウは最後までマルティーヌを見つめ、エレベーターが去って、銃声が響く…。

 

 ショウの一時降板は急に決まったのでしょうが、E07から今回のE11まで、前回の「冷戦」以外全部よかったです。カーターの死といい、キャラクターの離脱を丁寧に描いてくれてると思う。

 ただ、今回一つだけ不満だったのが、Option 336,742もOption 506,738も「第一目標失敗」かつ「第二目標失敗」で破棄されてるとこ。もし「第二目標は達成するが誰かは死亡する」というオプションがあったらマシンはそれを破棄しただろうか、と思った。ショウのことは予測できなかったとしても、例えば「ソフトウェアのインストールには成功するが、リース(もしくはルート)が死亡し、他の全員が離脱する」というシナリオはあり得た気がする。それを選択するのか破棄するのか?それが見たかったな。今回提示されたシミュレーションだけだと、仲間が死んだからオプションが破棄されたのか、株価回復の目標が達成できなかったから破棄されたのかマシンの意図が明確にならないから。

 

 それにしても、43分の間に導入+シミュレーション×3回&現実、とほぼ4回似たようなストーリーが繰り返され、間にフラッシュバックが挟まるというややbusyな構造にもかかわらず、ずっと緊張感と面白さが途切れない秀逸なシナリオでした。シミュレーション開始時にかかる曲、The Glitch MobのFortune Days もよかったです。

www.youtube.com

 

POI:

ショウが構ってたモブ2人がPOIなのかと思ってましたが、Wikiによると今回のPOIはマシンチームそのものだとか。

本編:2014年

E7が11月11日でE14が12月15日あたりなので、E8~E13はこの1か月の間

フラッシュバック:2003年、マシン(フィンチと公園でチェス)

 

余談ですが…

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