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04x10 - The Cold War 感想

 POI感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 マシンとサマリタンの対話のエピソードです。

 ずーーーと、サマリタンの意味分からんと思ってたけど、この回で何となく分かった。つまりは東西冷戦のオマージュがやりたいんですね。独裁政権(サマリタン陣営)VS 民主主義(マシン陣営)ってことか。

 まあただしサマリタンは純粋にソビエト的というより、ソ連ナチス・ドイツのどちらの要素もあるような気がする。要は全体主義思想ですかね。世界革命(国の境界線を無効化する)という一点のみにフォーカスすればマルクス・レーニン主義を踏襲しているのかもしれないし、産業や思想も含めて計画に従わせ、従わなければ粛清というやり方はスターリン的でもあります。また、「人種衛生」「進化の壁を超える」「その他は死あるのみ」みたいな発想はナチス・ドイツ寄りです。独裁に至るまでの手法はむしろ反革命的だし。どちらにせよ、20世紀の独裁者のキメラっぽい感じなのか。

 

 ここでサマリタンは「唯一の神を信じればいい」と言います。この場合思想的自由などは存在せず、信じない場合は「粛清」が待っているので、「たった一つの正しさを強制する」、つまり「独裁」ということになります。

 猪木正道『独裁の政治思想』(角川ソフィア文庫)には

 

マルクス・レーニン主義の場合も、ヒットラー主義の場合も、法則の支配が必然的であり、不可避的であり、そして無慈悲であることが、くりかえし、くりかえし強調されている。このように歴史の発展に不動の法則が支配しているという考え方は、ポッパーのいわゆる「歴史主義」にほかならない。「歴史主義」は、歴史発展の法則をとらえることによって、未来を予測することが可能であると主張する。未来を予測し、予言する能力が、独裁者の指導権を正当化する上に決定的な役割を果たすことは、いうまでもあるまい。ポッパーは、マルクス・レーニン主義ヒットラー主義とを現代の代表的な「歴史主義」としてあげ、「歴史主義」が独裁を正当化することによって、おびただしい数の犠牲者をもたらしたとなげいている。

 

とあります。

 自分の統治が「必然的」「不可避的」「無慈悲」であるという点はサマリタンによっても散々繰り返されますよね。ASIを担ぎ出してきたはいいものの、未来を予測し、予言する能力が独裁者の指導権を正当化する、というのは実はそれほど新しい発想ではありません。

 もちろん、君主は代替わりしないから、初代は名君だったけど次世代はぼんくら、とかそういう問題は起きない。でも、やってることは「新しい時代」なんかじゃなくて、人類がすでに通ってきた道のりじゃん。今までどれだけの人間が、「私を唯一の神とすればいい」と思ってきただろう?それと同じだろ、って思うんですが。今回、「最高の君主」は不老不死で耄碌もしない、という点では新たな問いかけなのかもしれないけど、決して人類史において「新しい」状況ではないような…。

 それに、この「最高の君主」は「最高」であるがゆえにパラドックスも抱えています。S3終盤でグリアが理想とした「腐敗しない」君主は、逆に言うと、どれほど仕えても報いてくれることはないよね。君主に尽くしてきた人間を、その他の人間よりかわいがることはないでしょう。それをしてしまったら「腐敗政治」になってしまう。

 

 疑問なんだけど、サマリタンのエージェントは一体何を見返りにサマリタンに尽くすわけ?サマリタンが自分のエージェントを他の人間より大切にするはずがない。もしそうするとしたら、それは「腐敗」では?

 フィンチは、マシンが自分たちを他の人間より大切にはしないことが分かっている。まあ、ルートは「彼女は私たちを守ってくれる」って言ってるのでどうか知らんけど、現実問題としてチームのしてることは「あんたとあたし、ここで無給の仕事、最後には死ぬ」これが全てです。それでも戦おうというモチベーションがある人間だけの集団です。でも、サマリタンのチームが全員そんな一枚岩だとは思えない。自分も含め「無用」なのだ、みたいな思想的崇拝している人間がいたとしても、グリアはじめ数人だけでは?その他は、一体何をモチベーションに人殺ししてんの??グリアが金払ってるから??

 

 あとマシンとサマリタンの会談も茶番っぽい。そもそもサマリタン陣営はサマリタンを「正しく論理的」と思ってるんだから、マシンの話なんて聞く必要ゼロだよね??正しさを戦わせる必要そのものがないじゃないですか。「対立して石を投げ合う」なんてことにはならないよ。「あいつは間違ってる」で終了でしょ。サマリタンが“ソ連”であればなおのこと、イデオロギーに少しでも反する日和見主義者は粛清の対象じゃん。

 それに、サマリタンは「自分と同じ存在と会ってみたかった」って言うけど、もしASIであればAIをいくらでも作れるはず。このドラマではAIを万能の神に見立てて「2つの神は並び立たない」としてるけど、実際はそうじゃないと思う。人間がもし本当に「人間の知能を超える」ASIを作れるなら、そのASIは「自分自身の知能を超える」ASIを作れるはずで、それを繰り返すことで知能が爆発的に上昇したASIを生み出すことができる。それが、シンギュラリティに到達したということでは?感情もタブーもないのだから、そうやって自己増殖した方が有利なはずです。その世界に人間はもはや不要でしょう。「血液」にもならないよ。

 というより、知能が高いからなんだって話だよね…。知能が高ければ正しいって理屈はおかしいでしょ…。人間だったら知能が高くてヤバいやつなんていくらでもいることを皆知っているのに、なぜAIだと「頭いい!すごい!正しい!」ってなるんだ??

 

 なんかさー、ただの「テロ監視システム」だったのにどうしてこうなった?市民の反戦運動だったロシア革命が変質してソビエトの独裁政治になったように、テロを防ぎたかったASIが(結局は弱者から搾取して)独裁へ向かう、というストーリーにしたいのか?

 サマリタンと話し合っても、マシンは「こいつ何やってんの?知らんがな」って感じじゃない?実際サマリタンのやらかしていることはほとんどテロ行為だし(証券取引所の件は実際にテロを疑われてるし)、何がしたいん??理想の世界のためなら粛清も辞さず!みたいな?でも戦争がなく、殺し合わず、飢餓がなく、騙し合わず、愛に満ち溢れ、食料は満ち足りていて、CO2濃度は上がらず、みたいな目標を設定してAIにシミュレーションさせたら、間違いなく人間は全滅でしょう。戦争もないし飢餓もないし騙し合いもない、最適解です。サマリタンのしていることは「粛清」で、これは結局人間を殺すのが人間の意思か、サマリタンの意思かに変わっただけで、根本的に何かが変わったとは思えない。どちらにせよ実際に手を下すのは人間だし(これ書いた後でS4ラスト観たのですが実際「粛清」って言ってたね)。

 てか「人工知能による人類の統治」みたいなネタになってしまうと、「番号」って…、ってなるやん…。実際このエピソードでは、「番号対象者を守る」という試みがほとんど無効化されてるし。サマリタンもやりたい放題できるんだったらもうテロとかほっとけば??アメリカ国民をちまちま守る意味って??みたいに、虚無になるわ…。

 

 腹立つ点が無数に出てくるのですが、サマリタンが色んな秘密情報を垂れ流しにして街じゅうを混乱させ、グリアが「これが人間の本性だ」みたいに言うのほんとないわ~って思います。本性ってなんだよ。むしろ今まで色んなものを剥き出しにせずに隠し、余計な争いを避け、殺しよりも裁判を選んできたのが「本性」でしょ?それを一方的にめちゃくちゃにしておいて剥き出しにさせて、「本性」という言葉であざ笑う行為ほんとに嫌い。

 POIでは何度かフィンチがブチ切れたシーンあって、アリシアを殺そうとしたシーンとリースに「グレースを傷つけたら全員殺せ」と言ったシーンとサマリタンに「どんな手を使ってもお前を殺す」と言ったシーンがありますが、あれがフィンチの「本性」だとは思わない。紳士的で、誰の命も平等に扱い、芸術を愛し人間の世界を愛したのがフィンチの本性でしょ。心を傷つけて極限状態にさせ、普段と違う面を見せた時にそれがお前の「本性」だろう、と言うのはあまりにもひどいと思う。サマリタンは「平和も混乱も思いのまま」って力を見せつけたのに、「平和はサマリタンがもたらしたもの、混乱は人間の本性」ってどんな理屈だよ、って思ってしまった。

 

 仲正昌樹の『悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える』(NHK出版新書)にはこう記載されています。

 

わたしたちに「活動」は可能か

 ただ、『人間の条件』でアーレントが言うような「活動」を中心とした「人間」観は、古代ギリシアのポリス、特にソクラテスプラトンアリストテレスが活動したアテナイにおける「公的領域 public realm/私的領域 private realm」の分離を前提に展開されています。

「公的領域」というのは、人々のあらゆる意見、ものの見方が隠されることなく、公(パブリック)になる領域です。「政治」の領域とほぼイコールです。政治の場での民主的討論を通して市民たちは「活動」のための技法を高め、複数性と共に生きるようになりました。それに対して、「家」を中心とする「私的領域」は、「労働」や「仕事」によって、ヒトの生物としてのニーズが充足されます。その「労働」や「仕事」を担うのは、家長である市民自身ではなく、奴隷や他の家族です。奴隷や他の家族は、市民と対等で自由な存在ではなく、力によって支配されている存在です。

「私的領域」で、生活の上で必要なニーズや経済的問題が処理されており、それが表に出てこない(=公にならない)おかげで、「市民」たちは、いろいろなしがらみに煩わされることなく、自由に討論できます――英語の<private>には、「親密な」という意味の他に、「秘密の」とか「公にならない」という意味合いもあります。人間の動物的な側面を「私的領域」の闇の中に留めておくことで、「公的領域」において自分の意見やものの見方のすぐれていること、卓越性を示すべく、多様な演技=活動をすることが可能になるわけです。

 

 サマリタンのやってることって、「私的領域」の出来事を「公的領域」に流出させて「これではうまくいかない」って言ってるわけじゃん?そんなの当たり前じゃない?そして要は、「公的領域」(政治)における「活動」は自分が一手に担うから、人間は「私的領域」に収まって奴隷として「労働」してろ、ってことでしょ?なんかこう、知能が高いかどうかはともかくとして哲学のない発想だなって…。

 これほんと分かんない。本当にあらゆる知識を持っているなら全体主義ハンナ・アーレントの思想なんかも当然知ってるはずだし、過去のありとあらゆる哲学の知識もあるんですよね??どうしてこうなる??

 

 今回一番よかったのは時々挟まれるグリアのフラッシュバックシーンの映像がすごいおしゃれだったことくらいかな(笑)。1970年代、冷戦時代のスパイの話ですね。舞台がロンドンで、街並みもおしゃれだし服装もスタイリッシュで、登場人物が煙草吸ってたりレトロな雰囲気で、グリアがなぜ今のキャラクターになったのか、ということが描かれていました。誠実に国家に仕えるも、上司が二重スパイだったこと、狙われていたのは自分だったことが分かる。「いずれ国と国の間に引かれた見えない線は消え失せ、国家のための諜報活動は骨董品になる」。そう言って上司を撃ち殺します。そして今、情報こそが新しい通貨と考えます。

 グリアはフィンチのカウンターパートとして登場したキャラクターですが、ここで描かれるのはリースの生き方との対比にも思えます(そういえば、グリアの大切な人って一度も出てこなかったな)。

 このフラッシュバックを踏まえると、東西冷戦時代にMI6に所属し、KGBとの二重スパイに裏切られ、情報の重要性と国家の境界がいずれ無効化することを悟ったグリアが最終的に辿り着くのがASIによる独裁、ってことになるんですが…。

 

 ずっとサマリタンが何なのか分かんないって思ってたんですよね。マシンは、フィンチが作る→フィンチが教育する→ルートはマシンを崇拝し、マシンのために生き方を変える(つまり、フィンチの意思はマシンに反映されているが、ルートの意思がマシンに反映されているわけじゃない)という前提がはっきり分かるけど、サマリタンは、アーサーが作る→グリアが起動する→グリアと意思疎通しながら色々やってる、みたいな感じで、グリアの関わり方が中途半端でよく分からなかった。でもこの回見て、グリアがサマリタンを独裁者にしたんだ、と思った。

 もともとマシンもサマリタンも知能が超高いだけで世間知らずで、マシンはフィンチに教育されたけど、サマリタンは生まれてすぐにグリアの手に渡り、「我々が従う」と丸投げされた状態でした。グリアが求めていたのは「正しい独裁者」だった。だからサマリタンはそう育ったんだ、ってこの回で思いました。

 それにしてもサマリタンはあの超楽観的でいい人なアーサーが作ったわけだし、超ちゃらんぽらんだった可能性だってあるわけだけど、もしそうだったら面白かったのになー。「人の命を救うのは笑いだよね!世界中のテレビ、ラジオ、インターネットをジャックして全てお笑い番組にしよう!笑気をまき散らそう!」とかだったらさぁ。それでも従うんかな。

 

 だけどさー、グリアは幼少期ナチス・ドイツの空襲を受けてて、冷戦時代はソ連と対立してんのに、なぜ独裁者を求める?分からんわー。そういう個人的体験を超えたところに理想があるんでしょうか。テロからアメリカを守るっていうある意味ナショナリズム的なイデオロギーと対立するための「国家の境界線を越える」左派的思想ってこと?でも結局、一国社会主義としてのスターリン主義が(必然的に)立ち行かなくなったように、「国家の境界線を越える」AI支配を目指すなら世界革命を起こす必要があるわけで、ここで東西冷戦のメタファーを持ち出したりとかイギリスにルーツのあるグリアが中国企業を牛耳ってるとことかはそういうボーダレスな要素を描こうとしているのは分かるんですけど、もともとPOIってオープニング映像でも分かる通りNYCの、しかもマンハッタン島を主な舞台として展開してる人助け話だったのに、ここで「世界統一」ってされても白けます。世界=アメリカっていう思想がメタ的に透けて見えるというか…。

 まー、POIの結末も、最後はフィンチ(アメリカ国籍白人男性)が独裁的な力(テロ)を行使し全てを無に帰して終わるわけで、なんやかんやイデオロギー的対立があったところで西側(もっと言えばアメリカ)には(キリスト教の)神様がいて、圧倒的パワーで最後は全てを正しくするよ!みたいな思想が根底にあるのでは、って感じがしなくもないです。

 

 カール・ローズ著(中野剛志 解説、庭田よう子 訳)の『WOKE CHAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』(東洋経済新報社)にはこうあります。

 

 社会的責任の初期の支持者たちの考えを正当化した社会主義の脅威が概ね消滅したのが、この歴史の終わりであった。それ以前は、アメリカと連携した西側と、ソ連と連携した東側の間で冷戦が繰り広げられていた。これは何よりも、社会的・道徳的立場を口実に戦われた戦争であり、レーガンソ連を「悪の帝国」と呼び、冷戦を「正邪の、善悪の戦い」と呼んだ。サッチャーレーガンも熱心な反共主義者であり、冷戦の終結は、民主主義と資本主義の「善」が国家社会主義の「悪」に「勝利」したという、道徳的勝利として描かれた。レーガンサッチャーはこの成功を収めるために尽力した。また、これは単なる政治的勝利ではなかった。経済的には、彼らが市場資本主義を熱心に擁護したことの、そして「自由」市場を確実に普及させるために政治的介入が必要だったことの正当性を裏付けるものだった。

 

 なんかこれ読んで、POIはこのCOLD WARのエピソードを描くことで、最後のフィンチによる “WOKE TERRORISM”を正当化したいのかなって思った。そして同時に、「COLD WAR」的なものに対するスタンス、“これは道徳的な戦いである”という信念において、多分アメリカの人たちと自分の間には温度差があるんだろうとも感じました。8月頃に「バーベンハイマー」がネットミーム化して多くの日本人が怒りを表明しましたが、こちらの怒りが完全に伝わらないように、同じものを見ていてもバックグラウンドによって感じ方は変わってしまうし、完全に同じ思いを共有できることはないのだろうと。

 

 ところでグリアのファイル、ファーストネームのイニシャルが「M」になってましたね。「M」の方が偽名(コードネーム)なのか、今名乗ってる「ジョン」が偽名なのかどっちなんだろう。「ジョン」って偽名っぽい名前ですよね…。リースとグリアのファーストネームが被ってるの、普通に考えたら不自然なんですが、「ジョン」だったらまあ、そっか…、って納得しちゃうもんな。

 

 あと面白かったのは、やっぱルート&ショウかな。着ぐるみルートと地下鉄で戯れるショウ(笑)。ルートがサマリタンに会いに行った時、「ルートを一人で行かせて」って怒るショウと、「彼女は一人じゃない」って答えるフィンチの会話好きだった。

 

 あとはルートとランバートの絡みかなぁ。

 ところでWikiによれば、今回チームマシンとチームサマリタンの対比構造がはっきりしたとか。

 

AI:マシン―サマリタン

リーダー:フィンチ―グリア

現場諜報員:リース―ランバート

スナイパー:ショウ―マルティー

アナログ・インターフェース:ルート―ガブリエル

 

ですって。確かに、「POIと接触し問題を解決した後監視カメラを見上げる」ランバート、「本拠地で銃の手入れをしながら暴れたがる」マルティーヌ、「電話越しに指示を出す」グリア、が今回描写されるんですが、この対応だとサマリタン陣営弱すぎん??制約ありまくりのマシンに対し、サマリタンのやりたい放題だけでもってる感がすごいんですが…。あの少年も意味分からんしね…。彼本人の意思とか全然感じられないし、傀儡?児童虐待?という文字が脳裏をよぎる…。

 そういえば教会で銃突きつけ合うシーン、脚本家が「笑えるシーン」と言ってましたがいまいち笑えないよね…。S1S2のリース&フィンチの会話みたいなやつが笑えたのよ。なんかズレてない?それともあれがアメリカン・ジョークなん??

 

 全体的に釈然としないエピソードとしか言えない回でした。まあ、次回の布石って感じか。前回がギャング絡みエピソードだったから今回サマリタン関係メインにして、ショウ誘拐!に繋げる前フリって感じですね。

 それにしても、実際、ショウをずっとここに閉じ込めておくわけにもいかないし、正体がバレたショウが自分を犠牲にして…という流れしかなかったな、って感じはしました。まあメタ的には降板が決まってたからそういうストーリーにしたんでしょうが、この閉塞感、やるせない…。

 

POI:不特定多数(被害者も加害者も)

本編:2014年

E7が11月11日でE14が12月15日あたりなので、E8~E13はこの1か月の間

フラッシュバック:1973年、グリア(ロンドン、MI6時代)