POI感想の注意書きです。
このあたりほんと神回すぎて何書いても追いつかない…。何度見ても面白すぎる。
リースの尋問回ですが、カーターとリースのやり取りが本当に…。何て言うか、ぐっとくる?いい語彙が思い浮かばないな…。S4E20見た後だと特に切なくて。。
リースは“自分が送らなかった人生”をカーターに語るのですが、架空の「ジョン・ウォーレン」の人生はフィンチが言うように軍歴などもリースと重なるし、カーターに語っている気持ちは本当に思えます。フィンチが偽身分でもグレースを愛する気持ちは本当だったように、リースが語る経歴は嘘でもカーターに話す思いは本物なんじゃないか、って思えてとても切なくなりました。尋問を通じて2人の気持ちが近付いていく感じがとても…。たまりません…。
フィンチはリースに完璧なカバーアイデンティティを準備していて、職場、経歴、生い立ち、恩人、それにかつての恋人まで全てをでっちあげています。フィンチすごすぎんな…。フィンチは尋問に合わせてリースの経歴を即席ででっちあげつつ、ライカーズの見取り図を貼り付けて脱獄を企みつつ(自分はリースを脱獄させようとしてるのに、ファスコに「脱獄させるのか?」と聞かれるとイラっとしてるとこ勝手すぎてかわいい)、ライカーズの警報システムをハッキングしつつ、ファスコにPOIを守らせてます。あとベアーのお世話もして…。ジーニアスかっこいい。ベアーがリースのワイシャツとスーツの上で寝てるシーンとても胸がきゅんとしました。
途中でライカーズの監視カメラとドネリーとカーターの回線をハッキングして尋問の様子をリアルタイムで盗み見るのですが、ベアーもリースの声を一生懸命聞こうとしていてかわいい…。「くぅーん」って鳴き声が健気すぎてヤバいですね。
ライカーズにはイライアスもいたり、「スーツの男」を始末しようとするハーシュがやってきたり、一緒に捕まった他の3人も全員経歴を偽った元軍人の犯罪者だったりして色々な思惑が交錯し、誰が「スーツの男」なのかドネリーにも分からないし、またフィンチが他の誰かに罪をなすりつけるのも難しい状況に追い込まれます。でも最初から最後までドネリーはリースを一番疑ってるんだよねー。
ドネリーの真面目で有能なとこ好きだよ。周りのみんなが「これほど証拠がしっかりしてるんだからシロだろう」と思ってるのに、「捜査を妨害しようとする大規模な動きがある。彼には強力なバックがいて、警察内部に内通者がいる」とただ一人見抜いています。
この回はカーターとリースのやり取りが本当に切ないです。「人を殺したことは?」から始まり、尋問で詳細な軍歴を聞き出します。父は職業軍人、実家はワシントン州、7年ほど従軍し9.11の直前に除隊と、ウォーレン氏はリース自身と経歴が重なります。また、職場についても詳細に調べるドネリー。カーターが聞き出した内容に従ってウォール街の職場を捜索し、職歴についても詳細を追います。
Why did you leave the military?
なぜ軍を離れたの?
It was time.
兵役を終えたからだ
Yeah, but a lot of people who felt that way wound up re-enlisting right after 9/11, but not you.
そうね、でも9.11の直後、多くの人が再入隊を希望したわ。あなたはそうしなかった
There's a point where if you stay a soldier any longer, you won't know how to be anything else.
兵士でいたら、他のことのやり方が分からなくなると感じたんだ
So I got out, went back to U-DUB for my MBA.
And after college, where did you work?
大学を出た後、どこで働いたの?
Let's see, there was Pacific Capital, Cambridge Securities, BPC.
そうだな、Pacific Capital, Cambridge Securities, BPC
You moved around a lot.
転々としたのね
I guess I was drifting a bit.
ふらふらしてたんだ
Job to job, place to place. Damn near broke for a while.
仕事から仕事、場所から場所。しばらく腰が定まらなかった
But then, a good man found me and gave me a... purpose.
でもそのうち、いい人が私を見つけてくれて、くれたんだ…目的を
Who was that?
それは誰?
My current employer, Howard French.
今の雇い主、ハワード・フレンチ
Keep him talking.
奴に話させろ
I'm running a background check on Howard French.
ハワード・フレンチについて探りを入れる
Don't worry, Detective.
心配ないよ、刑事さん
Howard French will check out just fine.
ハワード・フレンチは調べられても平気だ
Oh, and I've hacked the link between Donnelly's computer and your earpiece.
ああ、私はドネリーのコンピューターと君のイヤーピースの回線に侵入した
But rest assured, you're the only one that can hear me.
でも安心してくれ、私の声を聞いているのは君だけだ
How did you and Mr. French meet?
どうやってあなたとフレンチ氏は出会ったの?
He found my resume online. Called me in for a meeting.
彼が私の履歴書をオンラインで見たんだ。そして面接に呼ばれた
And then he told me who he was, what he did.
彼は私に、自分が誰で何をしているのかを話した
Asked if I wanted to help.
助けが必要かと聞かれた
You can call Howard and ask him about me.
ハワードに電話して私のことを聞くといい
I'm sure he's wondering where I am.
彼は私がどこにいるか心配しているはずだ
この虚実織り交ぜたリースの語りがたまらないし、それを感じながら尋問するカーターとの駆け引きもときめく。カーターはリースのことをある程度知っているけどでもまだよく知らなくて、ここで語られることがどこまで本当でどこまで嘘かも分からなくて、しかもドネリーに全てを聞かれていて、という状況の緊迫感がたまりません。リースとフィンチの出会いについてもカーターはここで初めて知ったんじゃないかな。
途中で休憩時間になり、リースは囚人たちの群れに放り出されます。そこにはイライアスの姿が…。
Relax. Right here. It's a dead zone.
安心しろ、ここは大丈夫だ。死角なんだ
No cameras can see us.
カメラからは見られない
Can't have Agent Donnelly spying on our reunion, can we?
ドネリー捜査官に我々の再会をスパイされたくはないだろう?
I know all about his hunt for the "man in a suit."
彼の「スーツの男」の捜査については全て知ってるよ
Personally, I think they could've come up with a better name.
個人的には、もっとマシな名前を付けるべきだと思うがね
Are you going to turn me in, Elias?
俺を売るのか、イライアス
And lose Harold as a chess partner?
そうしたらハロルドがチェスのパートナーをやってくれなくなるだろう
I was pissed for a while, but the truth is, John, you'll always be the man who came out of nowhere and saved my life.
一度は腹を立てたが、事実、ジョン、君はいつもどこからともなく現れて私の命を救ってくれた
I want you to think of me as a friend, and when I see my friends in trouble I want to help, so...
私を友達と思ってほしいし、私は友達が困っていたら助けたい。だから…
Well for starters, don't protect me.
それなら、まずは俺を守らないでくれ
Donnelly used to think I was working for you.
ドネリーは俺があんたのために働いていると考えていた
Hey, well, it's not for lack of asking on my part.
ああ、私のために働いてほしいね
See that guy over there?
あそこの男が見えるか?
Yeah. You want us to kill him?
ああ。殺してほしいのか?
I'm not so sure you could.
あんたにそれができるかな
I've got a hunch he's a lot like me.
あいつは俺に似た雰囲気がある
You want to help? Get a picture of him to Harold.
助けてくれる気があるなら、あいつの写真をハロルドに送ってくれ
If there's another player at the table, I'd like to know who we're dealing with.
もしテーブルの上に他にもプレイヤーがいるなら、誰を相手にしているのか知りたいんだ
You and me working together.
君と私が一緒に働けるとは
Very exciting, John.
とても楽しいよ、ジョン
刑務所でのリースをサポートしてくれるイライアス、だんだん萌えキャラ化してきました。最初はすごい怖かったのに…。何が怖いってハゲた無害のおっさんにしか見えないとこが怖かったよ…。「奴らに俺を売るのか」と言うリースに「そんなことしたらハロルドがチェスに来てくれないだろ」とイライアス。そんな理由かよ。どんだけフィンチ好きなの?「友達だ。助けてやろうか」と言われ、「あんたの手下だと思われてる。助けないでくれ」とリースが答えるの面白いです。で、「助けたいならあいつの写真をハロルドに送ってくれ」と頼み、イライアスは「ようやく組めるな」と嬉しそうです。
この会話、2人ともフィンチのことを「ハロルド」って言ってるんですが、字幕でも吹替でもリースの発言は「フィンチ」になってるんだよなー。なんでなの?
送られてきたハーシュの写真をフィンチはファスコに送って「身元が知りたい」と尋ね、ファスコは「こいつは知ってる。政府の男だ」と。話し早っ!ファスコ有能だな!
さて、色々あってドネリーの疑惑はリース一人に絞られます。更に人間関係や過去について掘り下げられることになり、「恋愛関係についても尋ねろ」とドネリー。「人間一人分の人生をでっち上げるんだ、少し時間をくれ」と言うフィンチのために時間を稼ぎつつ、カーターはリースに過去の恋愛について尋ねます。
この会話、S4E20を思い出しちゃって…。あの回で描写されるリースの幻覚シーンの中では、リースとカーターが2人で張り込みをしていて徐々に深い会話になっていくのですが、時期的にはS2冒頭くらいが想定されていました。HRがまだのさばっていて、フィンチがベアーを「厄介者」扱いしていた頃。リースはその頃にジェシカについてカーターと話したという幻覚を見てた。その頃からジェシカは思い出になり、カーターを愛し始めていたんだと思う。
でも実際は、リースがカーターに(恋愛的な意味で)心の内を明かすのはこの尋問の回が最初で最後です。カーターはジェシカのことを知っているけど、リースにそれを話していない。ただ、「ニューロシェルのようにはさせない」と言ったシーンがあったので、リースはカーターがジェシカのことを知っているということは分かっている状況です。尋問での2人の駆け引きめいたやり取りと、それを全て見聞きしているドネリー、フィンチ&ベアーのシーンが重なって、何て言うか、見ているだけで胸が痛みました。
「愛した人は?」「一人だけ」
その会話から始まり、ウォーレン氏が9.11の直前に除隊したこと、彼女とホテルで9.11を知ったこと、軍に戻るべきと考えたが彼女との未来を夢見て戻らなかったことが語られます。
「今でも思うんだ。あの時軍に戻っていたらどうなっていたかと…」
ジョン・ウォーレン氏はそう言うけど、実際のリースの人生はそれとは真逆です。本当はジェシカとホテルで9.11を見て、軍に戻る道を選び今の自分がいる。「あの時彼女と一緒に生きる道を選んでいたらどうなっていたのか」、その選ばなかった人生をリースは尋問でカーターに打ち明けます。
Ever been in love?
恋をしたことは?
Once. Allison West.
一度だけ。アリソン・ウエスト
There's your answer, by the way.
これがさっきの質問の答えかもしれないな
To what?
何の質問?
Why I left the military.
軍を去った理由だ
When the planes hit the towers, I was with Ally in a hotel room in Niagara Falls.
あの飛行機がタワーにぶつかった時、私はナイアガラフォールズのホテルでアリーと一緒にいた
I had just gotten out of the service.
除隊したばかりだった
But as we sat together on that bed, watching it all go down, I knew I had to go back.
一緒にベッドに座り、タワーが崩れているのを見ていて、戻るべきだと思った
And I looked at her.
そして彼女を見た
She was quiet, trying to be strong.
彼女は黙って、強くいようと努めていた
I don't know, I-- maybe I was scared.
分からない。私は…、多分、私は怖かった
But when I looked at her, I saw this whole other life.
でも彼女に全く違う人生を見た
A life I knew I'd never have if I went back.
もし軍に戻ったら決して持つことができなかっただろう人生を
So I stayed.
だから留まった
What happened?
何が起きたの?
I was an idiot.
馬鹿だったんだ
Let her slip away.
彼女を手放してしまった
I instantly regretted it, but it was too late.
すぐに後悔したが、すでに遅すぎた
It's funny how the choices you make change who you become.
何を選ぶかでどんな人間になるか決まってしまうのはおかしいよな
Pick one path or the other.
一つの道を選ぶか、他を選ぶか
Hear an explosion at a bank and try to help, and suddenly-- all these years later I still wonder... if I had re-upped when the towers came down... who would I be now?
銀行で爆発音を聞き、助けようとした。そして突然…。何年も経ったが、今でも考えるよ。もしタワーが倒れた時軍に戻っていたら、今どうなっていただろうと
S2ラストでフィンチが「自分が君の人生を変えてしまった」とリースに言って、リースが「それは違う。あの空港で彼女に何も言えなかった自分のせいだ」と言いますが、本当は2人の運命が変わってしまったのは9.11のせいだったんじゃないか、ってずっと思ってて。9.11がなければフィンチはマシンを開発することはなかったし、リースはジェシカと一緒に生きる道を選んだだろう。あのテロ事件がアメリカにどれほど暗い影を落としているのか、っていうことがこのドラマのテーマの一つなんだと思ってました。
でも、この回を見ていて、もしかしたらリースとフィンチの運命は分かちがたかったのかもしれないとも感じた。この仮の身分であるジョン・ウォーレン氏は恋人と生きる道を選ぶために軍に戻らずMBAを取得したのですが、その後結局彼女とは別れてしまう。そして自分を見失って職を転々として、でも今の自分の人生があるのは今の雇い主であるハワード・フレンチ氏に出会ったからだ、彼に目的を与えられやりがいのある仕事をしている、家に帰りたい、と語る。つまり、もし9.11がなくてフィンチがマシンを開発せず、リースが軍に戻らなかったとしても、何らかの理由でジェシカとは別れてしまっていずれフィンチに出会っていたのかもしれない、と感じました。
S5ラストあたりで提示される「マシンのない世界のシミュレーション」ではリースはジェシカに拒絶されて自殺してしまっていましたが、それ以前の段階で、そもそも9.11がなくて軍に戻っていなかったら。その場合フィンチもおそらくグレースとは出会えていないだろうから、結局のところ孤独な二人の人間として出会うことになっていたのかもしれない。
でも、マシンがなかったらフィンチにはネイサンがいただろうし、いつも思うことなんですけど、この2人の運命って不均衡な気がする。フィンチはリースがいなくても生きていけるんだけど、リースにはフィンチがいない人生は存在しないように見えます。リースの人生を何度シミュレーションしても、最適解はフィンチに出会って生きがいや幸福を感じられる仕事を得ることで、最後はフィンチのために死ぬ(フィンチを生かして死ぬ)ってことになってしまうのかな、となんかこの回見ていて思ってしまった。一方フィンチはリースを失った世界で生きなきゃいけないわけで、結局どの道を辿ってもそうなるのか、と。
カーターが死んだ後リースが「結局意味はない、運命を先送りにしているだけだ」と言います。それを言ったら人生なんてみんな死を先送りにしているだけだ、ってなっちゃうのですが、POIのストーリー全体を見てみて、どうシミュレーションしてもリースは誰かを守って死ぬ道しかなくて、フィンチはリースのいない人生を生きる道しか最終的には選べなかったのかもしれない、と感じてとても辛かった。でも、やっぱり問題は結果じゃなくて過程なんだとも思う。リースが4Cのエピソードで人助けの仕事に戻ってきたように、「結局は死ぬから意味ない」なんてことはない。リースはフィンチと出会えて幸福だったはずだし、フィンチはそれを抱えて生きていくべきなんだと感じました。
それにしてもドネリー、カーター、リースのやり取りに介入してきて即座にデータを書き換えまくるフィンチがすごすぎる。生まれから両親の経歴、軍歴に職場まで。まあ身元に関してはおそらくもともとある程度準備していたんでしょうが、「メキシコに行った」と言えば即座に航空券の購入履歴をでっち上げ架空の恋人の身元まで作り上げて驚きます。こういうフィンチの有能エピソード大好き。
最近ミニオンの映画をアマプラで見ていて、1話目の『怪盗グルーの月泥棒』でグルーの経歴を養護施設の人がネット上で確認し、リアルタイムでミニオンたちがそれを適当に書き換える、ってシーンが出てきて、この頃こういうのドラマとかで流行ってたんですかね?ちなみに『怪盗グルーの月泥棒』の方が2010年でPOIのS2は2012年なので似たような時代ですが、若干ミニオンの方が先です。まさかPOIがミニオンのオマージュ?って考えるとちょっと笑えるんですが。
「スーツの男には政府にも匹敵する情報網を持つ強力なバックがある」と言うドネリーに思わずちょっと口元笑っちゃうカーターかわいすぎた。
カーターはやっぱり優しすぎて裏切者の役は似合わないよね。S1冒頭の「スーツの男を絶対に捕まえる!」ってテンションが、R&Fの仲間になってから明らかに下がっちゃってるもん。なんか煮え切らない感じだし、だからスノウとかドネリーに疑われちゃうんだよ。カーターはそういうとこが好きなんですけど。案の定グルなのバレちゃうし、だけど、「彼を囚人たちに襲わせた時の、君の目だ。本気で案じていただろう」ってドネリーが言ったとこ萌えてしまった。目の前でリースがボコられてて平静でいられるわけないよね。。この2人の絆好きです。
尋問の最後「もうだめだ」ってなったフィンチがリースを脱獄させようとフル装備してるのがかわいすぎる。脱獄させかねないな、ほんとに。この「エスケーププランがどうこう」って台詞、ジム・カヴィーゼルさんの別作品と掛けてる?「脱獄計画はさっきメールしたばかりだ」とか言ってますが、カーター、携帯持ってないじゃん…。フィンチ、何気にテンパってますね。
あとこの回はファスコがいい味出してます。なんかよく分からないけど美人モデルをアルメニア人?から守ってNY中を漫画のように駆け回ると(笑)。最初は「俺だけどうでもいい任務かよ」ってぶつぶつ言ってたのに対象者の写真を見たとたんにやる気満々になってかわいいわ。ほんとPOIは主役級キャラみんな好きだな。
フラッシュバックはCIA時代のリースとカーラ。2007年にプラハで3人を殺し、「3人殺害は初めてだ。笑えない」と言うリースに「仕事をうまくやりたいなら楽しみなさいよ」とカーラ。2006年にCIAに転職しているから、まだ慣れていない頃でしょうか。
次は2009年4月、パリ。ターゲットを殺した後、「自分で選んだ人生でしょ?殺し屋が嫌ならやめれば?」と詰め寄られて「仕事を愛してる」とリース。カーラを壁に押し付けてキスをします。これは、仕事を楽しもうってことなの??殺し屋の道を選ぶことに決めたってこと?それがどうしてキスになる??この後2人はおそらく肉体関係を持つようになります。てか逆に、3年も組んでてずっと何もなかったのかよ…。
そして2010年12月、モロッコ。オルドスの任務を指示されたシーンです。「弱気な顔ね。何であれ顔に出さないで」とカーラ。そしてオルドスで、カーラを撃てなかったリース…。
このフラッシュバック、何が言いたかったのだろうか。リースが自分で望んで殺し屋の任務を選んだということ?愛がなくても関係を持った女性を殺せなかったということ?
確かにリースはそういう、相反した面があるように見えます。優しいし情が深そうに見えるのに、「人殺しはなんとも思わない」と言ったり。CIAに入り工作員の道を選んだのも、「待っていてくれ」とジェシカに言えなかったのも、フラッシュバックの中で無抵抗の人間をばんばん撃ち殺すのもリースだけど、カーラやケーシーを殺せなかったのもリースです。カーラは「どんな任務でもやり遂げる。私が見たいのは殺し屋よ」と言い、リースを撃った。でもリースはカーラを撃てなかった。結局、本物の「殺し屋」にはなれなかったということなんだろうか。どの道を選ぶかがどんな人間になるかを決める。とリースは言ってたよね。
最後の展開が急転直下すぎるわ。カーターは釈放直後にリースと会っちゃうのはうかつすぎるけど、ドネリーの真面目で熱心なところ好きだったから悲しいです。ドネリーに「どうして寝返った。見返りは?」と聞かれ、「見返りなんてない。友達だからよ」と答えるカーターがめっちゃ好き…。
カーターとリースが消えたのを察知し、ベアーと必死に探そうとするフィンチですが、行く先々で公衆電話が鳴り響きます。無視して進もうとしてもフィンチを追いかけるように鳴り続ける電話。やむを得ず応答すると、その番号はドネリーのものだった…。
リースを捕まえた張本人なのにフィンチは必死でドネリーを助けようとして、でも間に合わなくて。大型車両をぶつけて車ごと止める手法はリースも得意ですが、カーラ様直伝だったのだろうか…。カーラ様、なんでカーターは殺さなかったんだろう。ドネリーがあっさり殺されちゃってうわーってなった。
しかし最後の Hey, lover. Miss me? にうっかり萌えたわ…。
POI:カロリナ・クルコヴァ、ニコラス・ドネリー(2人とも被害者)
本編:2012年11月16日(ハーシュの上司が持ってた書類の日付)
フラッシュバック:
2006年、リース(カーラとプラハ)
2009年4月、リース(カーラとパリ)
2010年12月、リース(カーラとモロッコ、その後オルドス)