いろいろ感想を書いてみるブログ

短歌と洋楽和訳メインのブログで、海外ドラマ感想もあります

02x09 - C.O.D 感想

 POI感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 タイトルのC.O.DはCash On Delivery の略語です。タクシーの運賃を皆現金で払ってたし、対象者の家族の亡命もキャッシュ、フィンチがダークネットで買ったラップトップの支払いもキャッシュでした。

 

 対象者オルドニアスはタクシー運転手です。様々な人が乗り込むタクシーの運転手が事件に巻き込まれる確率は普通の人の30倍だとか…。乗客が脅威になるのだろうと考え探る2人。フィンチは対象者のタクシーに客を装って乗り、タクシーのシステムをハッキングします。

 「カメラ越しじゃ乗客がいい人か悪い奴かなんて分からない」というオルドニアスに、「そうだな」とフィンチ。誰が被害者で加害者か分からない仕事を続けてますもんね。で、「私はどう見える?」とか聞いてます。かまってちゃんかよ。「大学教授…、いや、図書館員かな」だって。今図書館で暮らしてて後日大学教授になりますからね…。見る目ありすぎか?でも、実はハッカーだし人は見た目によらないのか?

 シャーロックホームズとか探偵ものでよく相手の職業当てたりするシーン見るけど、ほんとに分かるものなんですかね?にじみ出るものとかがあるのかなあ。

 

 オルドニアスはキューバから亡命してきた元野球選手でした。大リーグの夢を見て、また家族の将来を考えて亡命してきたものの、肘の怪我で引退。その後家族を亡命させるため必死で働き、金を貯めています。ですが、必死で貯めた4万ドルでは亡命には足りないと仲介役に断られてしまう…。金のためにオルドニアスが何か大変なことをしてしまうのか?と2人は警戒を強めます。ですが彼は昔の友人、今では大リーグで活躍しているラファエルと接触し、惨めさを押し隠して金を貰っただけでした。

 フィンチ、野球の話になると多少生き生きしますね(笑)。前回も野球の話してたし。野球好きなのかなぁ。ラファエルのデータにも詳しく、リースに「あんたは野球もデータマニアか?球場へ行ったらどうだ?」とか言われてます。この会話面白い。

 

You're a baseball reference machine, Finch.

あんたは野球データベースか、フィンチ

You should get out more, take in a game once in a while.

もっと外に出て、時々は試合を見た方がいい

Who says I don't?

誰が私がそうしていないと言った?

 

 時々野球見に行ってるのかあ♡リース君一緒に行ったことないんですね。マイケル・ルイスの『マネー・ボール』思い出しちゃいました。

 

 さてオルドニアスのタクシーのGPS記録から、彼がタクシーを約30分にわたって停めた公園でロシア人が殺されていたことが分かります。カーターに協力してもらい現場を調べると、シークレットサービスが関わっていました。どうも何か大きい事件に巻き込まれていることが分かるのですが、全貌が分かりません。しかしその直後オルドニアスはエストニアマフィアに殺されそうになり、間一髪のところでリースが助けます。

 

Estonian mob.

エストニアマフィアか

I recognize their methods.

奴らのやり方は知ってる

It was a kill box.

ルボックスがその手口だ

Had a similar experience in Russia.

ロシアで似た経験をしたよ

Didn't work out too well for them.

うまくいかなかったみたいだな

 

 このリースの台詞、字幕でも吹替でも「今回はうまくいかなかったようだ」になってましたが、つまりリースが実際ロシアでくらったときはうまくいったのか?エストニアマフィアに撃たれたことがあるの??

 

 なぜマフィアに狙われるのか?リースはオルドニアスを問い詰め、殺されたロシア人が置き忘れたラップトップをオルドニアスが売ったことを突き止めます。この時また「Are you there, Finch?」「Always, Mr. Reese」の会話してくれて萌えた♡ まあ全然甘さはゼロなんですけどね…。「聞いてるか、フィンチ」「もちろんだよリース君」ってなってました。

 この回エストニア人とかロシア人とかマフィアとかの話なんで細かいあらすじは省略しますが、殺されたロシア人は天才ハッカーで、ハッキングで得た情報が詰まったラップトップをシークレットサービスエストニアマフィアも探し回っていることが分かります。そしてエストニアマフィアが関わった全員を殺して回っていることも。で、色々あってフィンチがそのラップトップをダークネットで売り出した人間とプールバーで接触します。かっこいい♡ 相手も裏をかこうとするのですがフィンチの方が一枚上手だよ。相手の名前や住所まで突き止めちゃってまた淡々と脅すぞ。このやり方ほんとしびれます。

 でもフィンチはラップトップを手に入れた直後にエストニアマフィアにつかまってしまい…。実戦ではまるで役に立たず。。ベアーがフィンチを守ろうと必死で吠えてくれて、敵が「犬を撃て」とベアーを撃とうとするのですがそこに現れるのはリース!かっこいい!ここのリースの台詞、字幕では「そうはさせない」、吹替では「動物虐待だぞ」になってましたね。華麗にフィンチとベアーを助けてくれるリースと敵に噛みついて攻撃するベアー、ビリヤードの球を敵にクリーンヒットさせて助けてくれるオルドニアス。いいね!

 その後カーターが「韓国系のプールバーでしょ」って言ってて、あー、あそこにいた人たち、アジア人だと思ってたけど韓国人だったのか!って思いました。中国人でも日本人でもない東アジア人の顔つきだったよね。

 

 それにしても、フィンチはタクシーにぽんと100ドル払っちゃうし、ラップトップを手に入れるのに10万ドル払っちゃうし、最後は「タクシーも新車をすぐ用意する」みたいなこと言って大富豪すぎてかっこよすぎる。S4で大学教授になってお金なくなって悲しかったな…。別に金目当てで好きなわけじゃありませんが(笑)、やっぱり天才ハッカーは金持ちであってほしいよね…。

 最後は対象者を助け、家族の亡命も手伝ってあげてハッピーエンドでよかったです。まあ、オルドニアスが最初にラップトップを売った中古屋さんの店員さん殺されちゃったんでそれはかわいそうだったのですが…。

 

 ところでその間、HR関係の話も進行していてファスコがピンチに。マシンがファスコを”Asset”って認識してて、もうこの時から!って思いました。ファスコは助けを求めるためか?リースに電話するのですが、リースは乱闘中だったので何も打ち明けずに電話を切ってしまいます。リースがかけ直した時にはもうファスコは話す気を失っていました。ファスコの様子がおかしいことを気にするリース。最後、カーターに「ライオネルは元気か」と尋ねます。カーターは「見張ってる」と言うのですが…。

 ファスコかわいそうだなーほんと。シモンズにはもうついていけないと感じて縁を切ろうとするのですが、リースが殺したデイビットソンを埋めたことを知られているため手を切らせてもらえません。ほんとあれはなー。ひどかったよなー。ラストはシモンズがカーターにデイビットソンのことを密告したとこで終わります。しかし、このネタって後日回収されたっけ??この後リースが捕まったりなんやかんやで大変なことになるのでHR関係の記憶が曖昧すぎる。すまんなファスコ。

 

 ラストシーン、リース&カーター、ファスコ&カーターで終わってしまってフィンチが出てこなかったので物足りない…。てかこの回、2人が顔を合わせるシーンがほとんどないのでそれも物足りなかったです。最後一緒にタクシー乗ったくらいか。でもS4以降全く顔を合わせなかったり全然会話しなかったりする回もあることを考えると、ずっと2人で話してたんだから全然いいよね…。(S4への文句多くてすみません。S4中盤あたりの展開がどうもさぁ…)

 あとはそうだなー、フィンチがカーターに「ビーチャー刑事とのデートはどうだった」とか言うシーン笑った。女子会かよ。恋バナかよ。フィンチ恋バナ好きそうだもんね(笑)。聞く方ね。聞くだけ聞いてしゃべってくれなそう。ネイサンとはずっとそうだったのかな。

 

POI:フェルミン・オルドニアス(被害者)

本編:2012年(日付はっきりせず)

フラッシュバック:なし