いろいろ感想を書いてみるブログ

短歌と洋楽和訳メインのブログで、海外ドラマ感想もあります

二次創作短歌について色々

 某有名漫画にハマって二次創作短歌をいくつか作り、それを題材に二次小説も書きました。もともと記事に具体名書いていたのですが、二次関連グレーなので消しました。すみません。一応NLで、漫画の公式カプです。

 今回二次小説のために作ったもの(他に載せる機会がないもの)だけここに載せておきます。

 

やがて来む君が御指を吸ふをのこつるぎ振ひて魔より守らむ

本歌取り

魔に向ふつるぎの束をにぎるには細き五つの御指と吸ひぬ (与謝野晶子

 

忌まわしき両目なりしや閉ぢれども開く桜そつかみかかれる

本歌取り

恋は今はあらじとわれは思ひしを何処の恋そ掴みかかれる (広河女王)
家にありし櫃に鍵さしおさめてし恋の奴のつかみかかりて(穂積皇子)

 

君がため 其は並べて嘘傍らに笑み留めむと願ふ我がため

 

交はらぬ道に立ちなば月照らす雪よ彼の女かのじょを導き給へ

本歌取り

君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ 北原白秋

 

幼気いたいけに信じたきかな我がために夢のまがきを君は越へ来と

本歌取り

夢の逢は苦しかりけり覚きて掻き探れども手にも触れねば (大伴宿禰家持)

 

くちなはの恋にありせばもぢずりを打ち捨つるごと脱ぎ出でたきを

本歌取り

陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに (河原左大臣

 

容れらるることも容れられざることも容れがたきにてつひ告げざりき

 

俳句も

(俳句難しくて諦めかけたのですが、そのキャラが趣味俳句らしいんでがんばった)

 

陽を透いて金盞花かな玻璃はりの蜜

 

百年を超えて落ち来よさくらばな

 

 

 ところで私が二次創作短歌を作ったのは別に今回が初めてというわけではなく、他ジャンルでもいくつか短歌作ってたのですが、そうとは言わずに載せてました。『現代歌人ファイル』感想のどこかで「誰かに成り代わって読む」というテーマの時にそれについてまとめた記事書いてたので、それはその時に載せます。

*2022年6月7日追記;載せました↓

現代歌人ファイル その161-島内景二 感想 - いろいろ感想を書いてみるブログ

 

 他にハマってたジャンルに関しては、ちょっと微妙だなって思うのは、ここに散々書いてたklaineとか今回の某カップリングは公式カップルだからまあいいとして、二次BLの場合は完全に捏造なので、それをもとに作った短歌とかって元ネタを明らかにしてもいいのかなぁ、ってちょっと分かりません。

 

 『ねむらない樹』のvol.1に「短歌という隣人」という記事を詩人の川口晴美が書いていて、そこで「BL短歌」について触れられていました。「BL短歌」歌人の合同誌『共有結晶』に誘われた経緯が書かれていたのですが、

 

BLは二次創作とも相性がよく、私がアニメ『Tiger & Bunny』を背景にした連作詩『Tiger is Here.』を発表したことから、興味を持ってくれたのだろう。

 

と書いていました。

 これ、詳しい内容が分からないのですが、『Tiger is Here.』は単に二次創作詩ということなのか、それとも二次BL詩なんだろうか?大分意味合いが違うような気がするのですが…。そもそも「BL短歌」だって、一次創作か二次創作かで全然意味合い違いますよね。。

 こういう形の創作は、もちろん私個人としてはアリだなって思うのですけど、私自身は、自分が作った二次BL短歌(のうち、カップリングが公式ではないもの)をキャラ名が分かる状態で出すことは今のところ考えてないです。でも、この記事の中では、

 

好きなことを好きに書いておいてよかった。そこから繋がって開く世界はある。

 

と書いてあり、二次だろうがBLだろうが何だろうが好きなことを発信することで同好の士と繋がっていくことはいいんだろうなぁと思いました。

 

 今、創作を通して人と繋がるってことについて悩んでます。そういう発信全然得意じゃないし、情熱が長続きしない性格なので。性格的にはTwitterとかよりも多分短歌結社とか、そういう方が向いてるんだろうなーって思うんですが…。

 

 本当は昨日から出かけているはずだったのにコロナの色々で無理になり、pixivに小説upしたりブログに予定になかった記事を書いたり色々と予定外の行動をしてしまいました。いつもはその場で書いたものを載せるってことはしないので、もしかしたら後悔するかもしれませんがまあこういう日もあるということで。

 

 ちなみに某漫画については感想記事も描いたのですが、gleeの時と違って全然真面目な考察とかではなく単なるキャラ萌えのオタク全開の感想なのでちょっとブログに載せるのは憚られます。そのうちpixivの方に載せるかもしれません。

 

追記;載せました。ただし創作とは別アカウントです。