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S4x14;I Do 感想

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yuifall.hatenablog.com

 いきなりバックシートでやろうとしててびっくりしませんでしたか?私はしました。

 あのクリスマスを経て二人は親友としてやっていくことになったと。そんでブレインはサムが好きとか言ってるしカートもアダムといい感じになったりならなかったりしてて、違う相手と前に進もうとしているのかと思いきや、唐突なmake outに驚きですわ。USAでは結婚式って通常あんな風に盛り上がるものなんでしょうか??まあ、おいしかったけど…。

 「蝶ネクタイのきみは僕のクリプトナイトだ」ってブレイン言ってて、実はS4x07見るよりも先にこっちをつまみ見?してたものでクリプトナイトの意味が分からずなんやそら?と思ってググったら、スーパーマンの弱点的な何かなんですね。「弱み」みたいな意味で一般的に使うみたいです。字幕だと「蝶ネクタイのきみに弱いんだ」になってたような…。勝手に宝石の名前?お宝的な意味?と思ってたので、ググってよかったです(笑)。未遂に終わって残念でしたが、カートが上着で前を隠してるのが芸細かくて笑った(笑)。メルセデスの台詞も笑えます。

 

 二人のJust Can't Get Enoughのデュエットもいいよね。背景にハートが乱舞してるし。歌詞も「きみといると燃え上がる、一緒にいるだけじゃ足りないよ」って感じでとてもよかったです。まあ、足りませんよね笑。中断されてますしね。

 そんでティナの怒りも面白い。ヴェポレ〇プも笑えた。カートは「ブレインに恋なんてキモいよ。やめなよ」とか言い放ってましたが、お前がフィンにしてた恋の方がよっぽどキモかったわと言いたいです(笑)。ティナ→ブレイン→サムは全部報われない片思いだけどキモくないよ!むしろ青春感があってよいです。この回のカートとブレインは青春っていうよりエロさの方がすごいしなー。。他の人に心を移しつつ?いきなり大人の関係になっててさー。

 

 この回なんで急にこんなことになってんの?ってしばらく考えてたんですけど、まあ普通に考えたら、元カレ(しかも自分をまだ好きな男)って割と都合のいい相手っつーか、上から目線で接することのできる相手だよね。だからカートは多分この回ではただ単にブレインを振り回して遊んで楽しんでたんだと思うわ。ティナと約束してたのを破らせて車でいちゃついて、自分が一声かければブレインは言いなりだって確かめて。「友達だ」って言いながら意味深なデュエットして、スローダンス踊って、まだブレインが自分に夢中なことがすごい優越感だったんだと思う。ティナに色々言われれば言われるほど、女の子まで夢中にさせてダンスも歌もうまいこの男が自分を愛してて、目線一つで言いなりで、ちょっと誘えばのこのこついてきて、ティナもサム(のこと知ってたか知らんけど)も目に入らないほど自分だけ見てて、っていうシチュエーションを楽しんでたのかなと思います。寝たのだって、ブレイン相手なら気心知れてて安心だし、今さら恥じらったり駆け引きとかしなくてよくて楽だし、ちょっと楽しめればいいやくらいなノリだったのかなって。

 カートはブレインを好きなのかそうじゃないのか?って考えてたから分からなかったけど、普通に考えたら、ブレインみたいないい男が自分を好きでいて言いなりで、ってめっちゃおいしい状況だし、そりゃあこうなってもおかしくねーわな。でも、多分、カートの誤算は、まだブレインに気持ちが残ってたことだったんだよね。ただ楽しんだつもりだったけどそうじゃなかった。S2でのパパの言葉が身に沁みます笑。ただの遊びだと思っても、それはお前に何かをするんだ。お前の気持ちや自尊心に、って。ちょっと遊んで帰るだけのつもりが、まだ愛してるって気づいてしまって、そうなってしまうとまたあの裏切りが苦しくて次のCome What Mayになるんだな…。

 

 でもティナの立場からしてみるとカートってすごい悪女みたいに見えるんだろうなー。NYに出て行ったとたんにvogueでバイト見つけてブレインをシカトして都会生活を満喫してて、ブレインが寂しさに耐え切れず浮気すると速攻で連絡拒絶し、その割に会いに来たり電話かけてきては振り回してて。そんでめちゃくちゃ弱ったブレインを支えてるのにサムが好きとか言われるし、「シュー先生の結婚式にはパートナーとして一緒に行ってほしい」って言われて有頂天になってたら当のブレインはカートと会うやいなやいきなり盛り上がって車でやろうとしてるし、デュエットは息ぴったりでダンスもずっと一緒で抱き合ってるし。言葉や視線一つでブレインを思い通りにできるの分かってて振り回してるように見えるんだろうな。まあ実際その通りやと思うし笑。

 この回のカートは悪女ですよね!まず色気がすごい。S2でしかめっ面してた男と同一人物とは思えないくらいです。部屋のドアの前でネクタイを引く仕草とか、鏡の前でボタン嵌める仕草とか、「正直楽しかったけど」って台詞とか、「下で待ってる」って言った時の表情や声とか。カートを「おばあちゃん」扱いするサンタナにはこの顔を知らないからじゃー!と言いたくなってしまう。ブレインにしか見せない表情なんだよなーと思うと果てしなく萌えるわ。ブレインめっちゃ嬉しそうだったし。

 カートの変わりっぷりもおいしいですよね。S2では赤ちゃんペンギン並みの色気と自称してて、その手の映像ですら「見られない、お母さんはどう思ってるんだろうとか昔は子供だったのにとかどうしてタトゥーなんか入れちゃったんだろうって思っちゃって、指先が触れ合うだけでセクシーだよ!!」とか言い張ってたのにさー(笑)。S3x05では「この部屋暑いね」とか言ってOKサイン発しまくってても自分からはいかず、酔ったブレインを拒絶して「馬鹿なロマンチストだ」とかって言ってたのに…。S3後半では「予定外のmake outはなし」とかって不満たらたらで(でも自分からはいかない)、S4冒頭で別れたのに、突然のこの色気&積極的なお誘い&ワンナイトラブとな。しかし、いい男が思い通りになるからって元カレとやりますか???分からんわ。

 

 あとブレインの気持ちもよく分からんです。サムが好きってくだり必要??何度も言うけど友情でよくない??今回、サムといちゃつくブリトニーをサンタナが熱く見つめるシーンがあって、その後クインとお互いやけくそで盛り上がったりしてて面白かったのですが、ブレインは一切サムを気にしてる描写なくなかったですか??話してたシーンも見てたシーンもなかったような…。ティナのことも「学校で一番大事だ」って言っておいてパートナーとして誘っておきながらせいぜい式場で隣に座ったくらいであとは放置だし。結局カートがいればサムもティナもどうでもよくてカートに夢中ってこと?

 

 この回疑問が多いんですけど、バックシートでいちゃついてるシーンで邪魔されて「またティナ!?」ってカート言うけど、それまでにティナに邪魔されたシーンてあった?あとデュエットの後でティナに絡まれて、「ブレインに恋なんてキモいよ」とかいうけど、それまでのティナとブレインのいきさつを知ってるわけ?ブレインは逐一カートにちくってんのか?それともブリトニーがカートの新彼氏の話聞いてたみたいに、別な人経由で伝わってんの?基本的に人間関係は全員に筒抜けなんでしょうか。嫌だなー(笑)。後でサンタナにもメルセデスにも「シュー先生の結婚式の時はブレインとやってたじゃん」とか言われてるしね…。今回のヴェポラップ事件はアーティやマイクも知ってたし、これに関しては多分カートがばらしまくってんだな笑。ブレインはその噂で初めて知ってびびってそう。マジで?って。

 

 今回ブレインの顔芸がさー、この人めっちゃ顔に出るよねー。カートと寝た後の嬉しそうな表情といい、「パーティーでは絡んでごめんね」ってティナがカートに謝ったシーンではカートの顔見てそんなことあったの?みたいな顔してたし、「運命の二人のケミストリー感じちゃったっていうか、嫉妬したのよね」とか言われたときは思わずって感じでにやけてて、その後カートに「僕たちも友達に戻った」って言われた時はめっちゃしょっぱい顔してたし、マジで芸細かいなーと思いました。この間ほぼティナしか喋ってないのに、Klaineは後ろで表情だけで無言の会話を交わしてたわ。役者さんってすごい。結局ティナと3人でお出かけしてたけど、私だったらブレインに恋してる立場で3人でのお出かけはno thanksだな…。別れててもあのデュエットなみに無意識なラブラブ光線飛び交っててダメージ半端なさそうです。あー、2人が絡んでると書くこといっぱいあって楽しい。

 

 シュー先生の結婚式は正直どうでもいいです…。ワシントンDCから帰って間もなくて、エマ先生に丸投げすること分かってたんだったらはじめから延期すべきだったよ。エマ先生一人にマネンジメントできるわけねーじゃん。あの2人は年齢の割に&離婚経験者の割に子供っぽすぎて大人の目から見てるといらつく。結婚式なんて茶番じゃ。

 

 

 ちなみに直訳

 二人の会話↓ここカートの台詞が早すぎてscript知ってても聞き取り不能です…。

Had I known I was gonna get groped in the back of a Prius, I would've brought a change of clothes.

(プリウスの後部座席で痴漢される?って分かっていたら着替えを持ってきていたのに)

I'm gonna go in there looking The Prom Morning After.

(プロムの後の朝みたいになっちゃうよ)

What am I doing? I'm sort of dating somebody in New York.

(僕は何してるんだろう?NYにデートっぽいことしてる人がいるんだ)

Uh, you're not in New York.

(あー、きみはNYにはいないよ)

And it's not exclusive, right? You in this fey boy-tie it's my Kryptonite.

(そして決まった相手でもないんだろ?この蝶ネクタイのきみは僕の弱点だ)

Wait, this doesn't mean that we're back together, right?

(待って、これってよりを戻すってことじゃないよね?)

No, no, no.It's-it's cool.I know, I know.It's-it's This is just bros helping bros.

(違うよ、大丈夫。分かってる。これはただの、男同士の助け合いだ)

I love it when you talk fratty.

(君が助け合い(友愛会?)のこと話すの大好き)

Tell me that's not Tina again!

(またティナじゃないって言って!)

 

 ティナとの会話(一部)↓

You're a hag.You're hagged out, you're in love with Blaine, and it's creepy.Stop.

(きみはhag(fag-hag;同性愛者の男性と一緒にいるのを好む女性のこと。これを「おこげ」って日本語訳なのね)だ。きみはブレインに恋してるけど、気持ち悪いよ。やめなよ)

What do you know about love? You just come and go.

(愛についてあなたに何が分かるの?あなたはただ来て去っていくだけ)

 

 さらに2人の会話↓

Tell me now that we're not back together.

(今でも僕たちは元に戻らないって言うの?)

I mean It was fun, but

(楽しかったよ、でも)

Don't.I'm not gonna let you minimize this, Kurt.

(いや、カート、僕はこれをきみに過小評価させない(見くびらせない))

It's no accident that we were together on Christmas and again on Valentine's Day.

(クリスマスも、そしてバレンタインも一緒に過ごしたことは偶然じゃない)

And we're going to be together for many, many more, no matter how much you pretend that this doesn't mean anything.

(そしてこれからも何度も一緒に過ごすんだ、きみがいくらこれは何でもないっていうようなふりをしていても)

I'll see you downstairs.

(下で会おう)

Okay.

(分かった)