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S4x10;Glee, Actually 感想

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yuifall.hatenablog.com

 「Love Actually」大好きな友達がいて昔一緒にDVD見たなー。なつかしい。

 

 この回で一番大好きなのはビースト先生です。この人めっちゃいい人。gleeはガキと駄目な大人しか基本出てきませんが、ビースト先生とカート父、フィン母はいい人ですね。癒し系です。

「お前たちはほんとバ…、特別な子だと思ったんだよ。10代で子供をわんさか産んで、そのうち全米警察24時のドキュメントに取り上げられるようになってほしくないからね」

とかってめっちゃ笑ったわ。サムとブリトニーはかわいいけどバカすぎて付き合っちゃ駄目なカップルな気がします(笑)。どんなご家庭になっちゃうんだ??

 

 アーティの世界は、うーん、そうなんかなー。アーティがいなくてもレイチェルは変わってない気がする。あのままウザくgleeやってそうだけどな。gleeクラブはなくても歌は歌ってそうだし何らかのオーディションとかは受けまくってそう。クラブが少人数でも成り立つとしたらレイチェルとメルセデスくらいはいそうだよね。そうなるとカートもいるんかな。ティナはいないかもな。カート、レイチェル、メルセデスだけいて、フィンが加入してきて…って流れでそのままいけそうですけど…。

 カートへのいじめにしても、パックはともかく、フィンとライダーはあんなに陰湿ではないような。「やめろよ、ゲイに構うな。うつるぞ」くらいでシカトじゃないでしょうか。まあもしgleeに入らなかったとしたらブレインとは出会ってないよね。それどころかS6の「2009」から考えると、自殺してたかもですけど…。ここで前回の「Being Alive」とちょっと繋がってきて、「例え傷つけられてもきみに出会わないよりはずっとよかった」ってことになるのかなーと思いました。

 クインが死んじゃうってのもなー。ルーシーから這い上がった女だし、もっとガッツあるんでない?多分クインにはgleeがなくても支えてくれる男がわんさかいると思うぜ。

 

 パックと弟が多分この回のメインなのかな。胸温まる話でしたがまあ、萌はないよね(笑)。あとはマーリー。ほんとあかんよ。こういう真面目系バカって見てていらつきます。早く立ち直ってくれ。

 

 Klanier的にはカートとブレインのパートはよかったです。パパとカートが楽しんでる間ブレインは真冬のNYで何してたんじゃ。ミュージカルとか見てたんか?NYでどっか行きたいところでもあったのでしょうか。

 というかブレインってどんなおうちの子なの?って考えちゃうよね。ダルトン行ってていつでも戻れるくらいだからお金持ちで親はわりと子供を自由にさせてて、カートとパパほど父親とは仲良くなくてストレートになることを強要?するために車の改造とか一緒にしたりしてて、でもそれってつまりは父親はブレインにそこそこ構ってるってこと?ゲイを理解されなくて反目してて、金だけ与えて放任ってことなんでしょうか。高校生の息子がクリスマスに勝手にNY行っちゃうのはいいのか?まあ、カートパパがそれなりに話したんでしょうけど。自分の親よりカートのパパになついてそうですよね、何か。

 Klaineは、S4x08で「クリスマスに(オハイオで)会おう」って約束してたけど、09でカートのNYADA合格が決まって学費のために帰省は諦めた、って流れなんだよね。それでブレインには会えなくなったとカートは思ってて。カートのこの辺の気持ちがよく分からない。本当に会いたいのか、本当は会いたくないのか。どっちの気持ちでもあるのかもしれないですけど。

 会えた時、ブレインは「僕に会えて嬉しい?」って聞くけど、この時どれだけ不安だったんだろうと思います。クリスマスに会おうって言われてあれだけ嬉しかったのに駄目になって、でも会いに行けることになって、だけどカートの学費の話が単なる口実だったら?ただ単に会いたくないだけだったら?もっと大人になって話そうってどういうことだったの?って、きっともやもやしてたはず。きっとパパに誘われて励まされて一緒に来たんだよね。パパは癌だし、きっとカートに打ち明けたらショックを受けると思うからそんな時ブレインにそばにいてやってほしかったんだろう。カートは微妙な笑顔で「うん、いつもね」って答える。「グリース」以来の再会だよね。この時はちょっと戸惑ってるように見えたけど、スケートの後「いつでも支え合う親友だよ」っていうブレインの肩を抱いて見せる笑顔は本物だと思う。やっぱりこの2人は一緒に歌うと気持ちが通うのかな。パパに「愛する人を手放すな」って言われてここに連れてこられたってことはパパはカートがまだブレインを愛してるって分かってるってことだし、その愛がどういう愛であれ、やっぱり駄目にしちゃいけないんだなってカートは思ったのかなって。

 この時のブレインの台詞、「例え離れていても」って訳されてたけど、「別れていても」ってことだよね。ブレインはバートのことも好きで心配で、カートの代わりにそばにいて支えたくて、カートと恋人でいられなくても友達としてでも力になりたいと思ってるって気持ちが伝わりました。

 

 その後パパを間に挟んでバスケの試合見たり、一緒に食事したりのエピソードがあって、ブレインはカートを熱い目で見つめててさ。この回はブレインはまだカートを恋愛的な意味で好きなんだなって感じがするけど、あのThanksgivingの電話を経て、今はまだ親友としてやっていこうって雰囲気だよね。カートはまだ恋人としてはブレインを許せる気持ちにはなってない。だから会えて嬉しいのか分からないし、NYADAを受験するって言われても微妙な顔をする。でも同時に、彼が好きだし友達として信じたい気持ちもある。パパが言うように、もし死に直面するとしたらこの人を憎んだまま別れていいのかって思いはあると思う。だから歩み寄ろうとしてる。私はそう解釈してます。

 

 White Christmasのデュエット、ブレインの声が全然違う人みたいでびっくりした。昔のジャズみたいだった。ブレインの声がいつもより低いし、カートの声は高いから歌ってる人知らなかったら絶対男女のデュエットだと思うわー、これ。カートのソロが入ってくるとき声がすごく甘くてどきどきしてしまいます。カートの声好きだなー、私。低い声も高い声も。ブレインもセクシーで好きですけど。

 この2人のデュエットは男声同士なのに声質が全然違うからすごく聞きやすいし2人とも声が好みなので聴いてて心地いいです。特にこのデュエットは何だか本当に2人とも何て言うか、状況とは裏腹に恋人同士の甘い歌声が重なってるって感じで本当に何度聴いてもときめきます…。

 

 最初バートが訪ねてきた時多分カートはブレインだったらどうしようって思ったんだろうなー、あの顔さー。でもパパでめっちゃ喜んで。そしてバートはあのツリーをどこからどうやってNYに持ってきたんだ笑?カートとレイチェルが一緒にツリーに飾り付けしてるところをパパは見てて、もしかしたらパパはカートがこんな風に女の子と一緒になってくれたらよかったのに、って思ったりしてるんだろうかと感じたのですが、その後ブレインを連れてきてくれて2人がスケートするところ、友人として抱き合うところを見てとても嬉しそうに微笑んでて、この人は本当に息子の全てを受け入れて愛してるんだなと思って感動しました。

 親としては息子がゲイって茨の道だし、うすぼんやりと概念として理解してあげることはできても、実体のある彼氏ってリアルな存在を受け入れるのは難しいだろうし(ましてや息子を…っていう相手ですよ。パパ的にはどうなん)、それを全部受け入れてカートのこともブレインのことも愛してくれてて、このパパは素敵すぎます。親がクリスマスプレゼントに元カレ連れてくるっていうの日本的な感覚だとあり得ないですが(笑)、パパは2人の本当の気持ちを分かってるんだよね。そしてもしかしたらパパの方がカートよりもブレインに対して寛容な気持ちでいるのかもって気がする。カートは何か、やっぱ恋に対して潔癖さが抜けてないもん…。パパは男だから、一夜の過ちを許せるのかもしれない。まだ若いし許して乗り越えてほしいって。そして癌に直面して、もし自分がいなくなってもカートを支えてくれる人がいるとしたらブレインだろうと思ったのかも…。大丈夫、初期の前立腺癌は基本死なないからね。。

 S6のグランドフィナーレの後、パパは孫の顔見れたんだろうって勝手に信じてます。「僕が夢を叶えた時パパはいないんじゃないかって怖くなるんだ」ってカートは言ってたけど、カートが素敵な人と結婚するのも舞台で成功するのも可愛い子供に恵まれるのもパパは見てくれたんだよなって。

 カートとパパの関係も好きだけど、バートとブレインの関係もすごく好き。カートを巡って賭けしてんのもかわいいし、2人ともカートを愛しててお互い認め合ってる感じが。マジで娘(じゃないけど)の恋人みたいなね笑。

 

<余談>

 後から知ったのですが、このWhite ChristmasってMichael Buble ft. Shania Twain版なんですね!すごい!この女性の声めっちゃセクシーですね!だからカートの声もあんなに甘いのかー。

 ちなみにリア・ミシェルが2019年のクリスマスアルバムで全然違うアレンジのWhite Christmasをダレン・クリスとデュエットしてますが、同じ曲やっててgleeの話にならなかったのかなぁ…とか考えてしまいました。このアレンジも優しい感じで素敵だったー。