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現代短歌最前線-大辻隆弘 感想2

北溟社 「現代短歌最前線 上・下」 感想の注意書きです。

 

yuifall.hatenablog.com

大辻隆弘②

 

反論をさくらめーるで届け来る魚座生まれのアバウトな奴

 

 この歌、ぱっと目に留まったし実際代表歌らしいのですが、「さくらめーる」が分からんかった…。ググったらWikipedia先生が

 

1987年から2002年まで、毎年2月に発売された春の絵柄付郵便葉書

 

と教えてくれました。へえー。そんな牧歌的な葉書に「反論」を書いてくるなんてアバウトやな、って感じかな。LINEのキラキラスタンプで反論みたいな?分かるような分からないような…。というか、自分の思う感覚が実際あっているのかがよく分からない(笑)。

 

ぼくは君を、象が踏んでもこはれないアーム筆入れ、ふふふ好きだよ

 

 これも時事ネタっぽい!そういう筆箱のCMがあったような気もするが、実際の自分の記憶なのかそれとも「昔のおもしろCM!」みたいなテレビで見たのか単にイメージがうすぼんやりあるだけで実際に見たわけではないのか、定かでない。今ググったら1960年代らしいのでどう考えても自分の記憶ではないですね…。そして「ぼくは君を」と「好きだよ」の間に挟まるのが、なんかかわいいですね。テレビを見ながらの会話なのか、照れ隠しなのか、象が踏んでも壊れないくらい好きだよ♡ってことなのか(笑)。

 ちなみに今「照れ隠し」って変換したら勝手に「テレカクシ」って変換され、なんか「テケテケ」とか「ダイダラボウシ」みたいだな…って思ってググったら、「テレカクシ思春期」というボーカロイド曲があるみたいですね…。そうなんだ…。妖怪の名前みたいだと思ったよ…。

 

汝が内を流るる水脈に触れむとし触れむとしつつまなこ閉ぢゐる

 

 これも恋の歌です。これはもっと大人っぽくてしっとりしてますね。あなたの内側に触れたくて目を閉じる、ってなんて美しい表現なんだろう。これは血液の流れのような物理的な何かなのか、それとも思考の流れのような精神的ななにかなのか?もしくは「血脈」的な意味合いなんだろうか。あなたのルーツ、その思考を構成するものを知りたい、そしてあなたに触れたい、という。

 

 この人の歌は『短歌タイムカプセル』でも紹介した

 

指からめあふとき風の谿は見ゆ ひざのちからを抜いてごらんよ

 

もすごく美しいなと思いました。

 

 

留めたい時間などない切れ長の一重瞼を閉ぢさせながら (yuifall)