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短歌タイムカプセル-西田政史 感想

書肆侃侃房 出版 東直子佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 西田政史

 

何かきみに話さむとしてアメリカのGreyhoundとふバスを思ふ

 

 Greyhoundはアメリカの長距離バスなんですね。Greyhoundでググると犬の種類や戦争映画などがひっかかりますね。てかこの映画、2020年じゃん。今年じゃん。まだ関係がそれほど深まっていない彼女と2人でいて、まだ沈黙に慣れなくて、何か話さなきゃって思い浮かんだのがこの話だったのかな。長距離バスってことは、住んでたというより旅行した時の思い出なのかなという気がします。

 

ピザパイの中にときどきG#7があり噛みくだけない

 

 これはギターコードの「ジーシャープセブンス」ですよね。全然意味が分からないけど好きな歌です。なんかこういうの、J-popっぽいよね。全然歌詞の意味分からんけどなんか好きみたいな(笑)

 

憂鬱はわりに好きだよなまぬるいピクルスに似たところもないし

 

 これもね、なまぬるいピクルスが嫌いだってことだけは分かった(笑)。でも憂鬱ってなまぬるいピクルスっぽくないですか、そう言われちゃうと逆にさ。「考えちゃダメ」とか言われると考えたくなるあれみたいだな。

 

 ところで後から知ったのですが(荻原裕幸の感想の時にも書いたのですが)、この人はニューウェーブを牽引した4人のうちの1人のようです。それを知る以前に、簡単に「J-popっぽい」などと書きましたが、これはJ-pop(の意味不明な歌詞)に慣れ親しんだ世代の感覚であり、本当はこんなにあっさり受け流してはいけないものなのかも…。ポストニューウェーブ短歌と同時並行で読むと、「G#7」にはそれほど違和感ないですよね…。この人がそういう流れを作ったからこそなんだろうな。

 

 

仰向けで林檎を齧る男いてCaltrainは海辺へ向かう (yuifall)

Moss Valeできみとタコスを食べたよね美人でいるのは楽しかったな (yuifall)

 

 

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